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  • 25.04.08

平和を願うアート 画家・名柄禎子さんの作品【Lightscape Arts】

平和を願うアート 画家・名柄禎子さんの作品【Lightscape Arts】

2023年に逝去した画家の名柄禎子さん。花や風景などをテーマにした、明るく優しい作品を多く遺し、国内各地の美術館や愛好家が所蔵している。

名柄さんの娘で、自身も画家として活躍する髙津奈巳氏(Lightscape Arts、東京都港区)は、自身が管理している名柄さんの作品を、学校やオフィスに提供。この取り組みを、ホテルや介護施設などにも広げたいと考えている。

「母の作品は花にまつわるものが多く、特に晩年の代表作は鮮やかでモダンな色使いのものが主流になった」と髙津氏。先日、その一部が、髙津さんの母校である米国サンディエゴ大学に寄贈された。髙津氏は「サンディエゴ大学の敷地は緑豊かで明るい環境。母の作品と調和すると喜ばれた」と振り返る。

名柄さんは1931年生まれ、広島市出身。14歳の時に被爆し、家族を失う壮絶な体験を経て、戦後、画家としての道を歩みだした。「画家としての原点には被爆体験がある。作品を振り返ると、徐々に明るく優しいタッチに変化していったが、根底には平和で穏やかな生活が続くことを願う気持ちがあったのだと思う。今、日本には世界中から旅行者が訪れている。国内外の旅行者の皆さんが、母の作品から平和や平穏を感じとってもらえれば」と髙津氏。

 

(国際ホテル旅館2025年4月5日号から抜粋)