TOP INTERVIEW
経営者に聞く

別館を全面改装 「SPAタワー」オープン【シーサイドホテル舞子ビラ神戸】
シーサイドホテル舞子ビラ神戸(神戸市垂水区)は、別館「緑風館」を全面リニューアルし、5月に「SPAタワー」として新装オープンした。
SPAタワーは客室全室を改装し、モダンでスタイリッシュなデザインに一新。一部客室にはプライベートサウナを導入した。最上階8階にはビューバスルームを新設し、明石海峡大橋を見下ろす絶景を眺めながらバスタイムを楽しめる。
地下1階にあるサウナ付き大浴場には露天風呂を新設し、ととのい椅子で外気浴も楽しめる。さらに、24時間営業のフィットネスジムとインドアゴルフも新設され、健康志向の旅行者のニーズに応える最新設備を整えた。夏には男性向けサウナ施設やカラオケ・卓球などのアミューズメント施設のオープンも予定しており、ワーケーションや中長期旅行者などのニーズに応える滞在型ホテルとして進化する。
この改装を機に滞在型リラクゼーション施設「さふぃスパ舞子」として運営し、宿泊客のみならず、施設周辺の在住者などを中心とした会員客利用も受け入れる。
総支配人の吉野浩二氏に聞いた。
**********************************************************************
――別館リニューアルの背景と狙いは。
吉野 緑風館は1981年(昭和56)に竣工。現代の宿泊ニーズに沿った洗練された施設づくりを目指し、全面リニューアルを計画しました。
計画に際しては、近年話題を集めている「ウェルネスツーリズム」と「ワーケーション/長期滞在」に着目し、滞在を通じて健康や癒しを実感できるような施設を意識しました。
――全ての客室を全面リニューアルした。
吉野 改装を機にSPAタワーの客室全室をベッドスタイルに変更しました。
最上階の中華レストランを客室に用途変更し、明石海峡大橋が一望できるビューバスルームとしました。ビューバスルームからの眺望は格別なものになります。
――リラクゼーション施設が大幅に強化された。
吉野 SPAタワーの一部客室内にプライベートサウナを備え、セルフロウリュができるハルビア社製のサウナヒーターと冷水風呂などを完備しました。
大浴場「松原の湯」もラグジュアリーバスと命名し、開放感のある露天風呂を新設しました。夏には男性用サウナもオープンする予定です。
さらに、世界的フィットネスマシンブランド「MATRIX」(ジョンソンヘルステックジャパン、東京都港区)の設計によるフィットネスジム、トラックマン社製のインドアゴルフシ機器も新たに導入。健康志向の強い旅行者や、ワーケーション/長期滞在といった新しい旅行スタイルに対応する設備やアクティビティを整えました。
関西圏在住者の皆さんに自宅近郊でアーバンリゾートを楽しんでいただく従来からの流れに加えて、今後はウェルネスツーリズム志向の方たちの需要取り込みを期待しています。ジムや温浴、サウナなどの館内施設の利用と合わせて、自分のペースで過ごすことができ、ホテルでの過ごし方に多様な選択肢があることで、単なる滞在拠点から「滞在そのものを楽しむ場」への進化を図りたいと考えています。
――宿泊客以外の利用も受け入れる。
吉野 今回新設したフィットネスジムやインドアゴルフ、そして改装した大浴場などの施設を総称して、滞在型リラクゼーション施設「さふぃスパ舞子」として一体的に運営します。
さふぃスパ舞子は、宿泊客でなくても外来客の利用を受け入れ(要会員登録)、一般的なフィットネスジムやスパ施設と同様、定期的な来館を促す集客動線として機能し、ひいてはレストランやショップなど、他の館内施設の利用促進にも繋げたいと考えています。
(国際ホテル旅館2025年5月20日号から抜粋)