TOP INTERVIEW
経営者に聞く

ホテル運営に特化したビジネスモデルへの転換【ロイヤルホテル】
大阪を代表するホテル「リーガロイヤルホテル(大阪)」を旗艦とする「リーガロイヤルホテルグループ」を展開するロイヤルホテル(大阪市北区)。昨年3月にカナダのベントール・グリーンオーク(BGO)と資本業務提携を締結し、ホテル運営を主軸としたビジネスモデルへの転換を図った。大きな転換期のもとで舵取りをする代表取締役社長の植田文一氏に聞いた。
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――旗艦ホテル「リーガロイヤルホテル(大阪)」の大規模リノベーションに着手する。
植田 昨年3月、カナダの大手生命保険会社グループ傘下のベントール・グリーンオーク社と資本業務提携を締結し、総額135億円をかけ、2025年3月の完了を目指して館内を全面改修します。
これに伴い、インターコンチネンタルホテルズ(IHG)のラグジュアリーセグメントのソフトブランドVignette Collection(ヴィニェットコレクション)を導入し、「リーガロイヤルホテル(大阪)-Vignette Collection」としてリニューアルする予定です。
大阪市内では2025年の万博開催を目指してホテルの新規開発ラッシュが進み、さらなる競争激化が見込まれます。将来を見据えた中で、当社の競争力をいかに高めていくかが重要な経営課題になっていました。そういった中で頂いたのが、今回の提案です。資産売却益により借入金を返済、アセットライトな財務内容でホテル運営に特化した会社として企業価値を高めること、総額135億円の大規模リノベーションが叶うこと、そして、将来にわたりこの大阪・中之島の地でホテル運営を継続できることから、今回の資本業務提携が最適だと判断しました。
――IHGとの提携は、世界的な送客ネットワークが活用できる。
植田 FIT(外国人個人旅行者)、特に富裕層とリーガロイヤルホテルとの接点が生まれることは大きなプラスです。
IHGにとっても、千室規模の客室と18のレストラン・バー、56の宴会場・会議室を備えたホテルの施設力と、大阪府立国際会議場に隣接する立地環境は、特にMICEセールスのアドバンテージになると思います。実際、海外から問合せや受注も入っています。
MICEの豊富な受け入れ実績は当社の唯一無二の強みの一つ。大阪随一のグランドホテルとして、90年を超える歴史の中で培った知識や技術を十分に発揮できる機能を備えています。今回の改修ではこうした歴史を引き継ぎつつ、ラグジュアリーブランドにふさわしい機能を備えた進化を図ります。
また、これを機にアセットライトなオペレーターとして新たな運営拠点の開拓も検討します。今回、BGOとはパイプライン契約も締結しており、BGOが取得したホテルのオペレーター契約を我々が優先的に検討できます。こうした枠組みも活用しつつ、当社のブランドや運営力を新しい展開に活かしていきたいです。

(国際ホテル旅館2024年1月5日号から抜粋)
