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地元とつながりあえる新しい滞在体験 【キャプション by Hyattなんば大阪】

地元とつながりあえる新しい滞在体験 【キャプション by Hyattなんば大阪】

キャプションby Hyattなんば大阪(大阪市中央区)は、6月12日に開業した。

大阪メトロ日本橋駅および近鉄日本橋駅から徒歩5分、南海なんば駅から徒歩6分の場所に位置し、11階建ての建物に客室167室のほか、1階に「トークショップ」と呼ばれるコミュニティスペースを備える。

客室167室は、20㎡のスタンダードと30㎡のデラックスの2種類。ポップなデザインと機能性が快適な空間を実現する。大阪出身のアーティストによる黒門市場の活気を表現したヘッドボードや、大阪弁の「なんでやねん(nandeyanen)」をモチーフにしたバスルームの壁面アート、日本刀の柄を模した飾り照明やワードローブ、イラストと大阪弁で紹介する客室機能等、随所に遊び心が溢れる。テーブルや椅子は、海洋プラスチックごみや古着のアップサイクル素材で造られたものを採用した。

トークショップはフロントやレストラン・カフェの機能も備え、宿泊客以外でも誰もが気軽に立ち寄れる空間。2023年に閉店した天王寺の書店「STANDARD BOOK STORE」の店主・中川和彦さんがセレクトした書籍も設置。利用者は書籍を自由に手に取ることができ、思い思いの過ごし方ができる。

トークショップでは、地元商店や住人とコラボレーションしたイベントも開催。訪れる誰もが地元とつながりあえる、というコンセプトを具現化し「オモロイ」カルチャーを体感できる。

具体的には、千日前道具屋筋商店街の食品サンプル店「デザインポケット」の協力によるサンプル作り体験、江戸時代から続く飴細工の実演、たこ焼道楽わなか千日前本店の職人と一緒に作る「たこ焼パーティ」等を行う。

キャプションby Hyattは2022年、アメリカに1号店がオープンした新しいホテルブランド。なんば大阪は世界3軒目、日本初進出となる。総支配人の福田慎太郎氏は「キャプション by Hyattは、ホテルが真のコミュニティーとなるようにデザインされ、地元の活性化に貢献することを重視するブランド。大阪が日本1号店の地に選ばれたのは、ユニークな要素・コンテンツが凝縮されており、大阪で暮らす人たちが誇りを持ち、地元を大好きだと思っていることが大きい。トークショップに足を踏み入れるだけでホテルや大阪の魅力を感じられるような空間・サービスを用意したい」と語る。

(国際ホテル旅館2024年9月20日号)