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経営者に聞く

「自律型感動人間」の育成が現場に浸透【スーパーホテル代表取締役社長 山本健策氏】

「自律型感動人間」の育成が現場に浸透【スーパーホテル代表取締役社長 山本健策氏】

――2025年の宿泊需要はどうだったか。

山本 年間を通じて高稼働で推移しました。

国内旅行需要は、大阪・関西万博の効果もあり、関西エリアを中心に順調に取り込むことができました。万博について、当初は厳しい見方もありましたが、当社では年明けから関西エリアの予約の動きが活発になっていたことから、早い段階で需要の高まりを見込み、活況を予測して備えることができました。

インバウンドについては、災厄説等の影響も一時的に受けたものの、秋以降は回復しています。現時点では特定の国・地域に関する懸念材料が大きな影響を及ぼす状況ではありません。

一方で、国内の約半数の人が年に一度も旅行をしていない、というデータも示されています。そこで昨年8月から、全国のスーパーホテルで「地元割」プランの提供を開始しました。近隣の対象地域に在住する方たちを対象に、1室あたり1000円を割引するプランを、公式サイト限定で提供しています。

 

――地元のホテルで過ごす「安・近・短」の宿泊スタイルは、コロナ禍の時にも提供した。

山本 ホテル業は継続的に利用して下さるリピーターやファンの存在が非常に重要です。私たちもその原点に立ち返り、まずは地元の方たちに支持される土台として、遠出をすることなく近場のホテルに宿泊し、天然温泉や朝食を楽しみながら、客室でゆっくりする過ごし方を、改めて積極的に提案しています。

 

――ファンとの関係構築についても、先進的な取り組みをしてきた。

山本 スーパーホテルの利用客が感じている価値を知る機会として、2023年10月にファンミーティングを初開催し、これまでに8回開催してきました。当初は本当に人が集まるのか半信半疑でしたが、初回から265名の応募があり、会場までの移動費が自費負担であるにもかかわらず毎回参加して下さる非常にコアなファンの方もいて、毎回その熱量に圧倒されています。

昨年5月には「スーパーホテルPremier阿蘇熊本空港」のオープン前にホテルで開
催したほか、大阪・関西万博で当社が参画した体験型プログラム「ジュニアSDGsキャンプ」にもファンを招待しました。

 

(国際ホテル旅館2026年1月5日号から抜粋)