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経営者に聞く

〝選択と集中〟の戦略でアパホテルネットワーク15万室へ【アパグループ】

〝選択と集中〟の戦略でアパホテルネットワーク15万室へ【アパグループ】

国内外に894ホテル12万8617室(12月20日現在。建築・設計中、海外、FC、アパ直参画ホテルを含む)を展開するアパホテル(東京都港区)。昨年12月には客室数2055室と西日本最大級の規模となる旗艦ホテル、アパホテル&リゾート〈大阪なんば駅前タワー〉(大阪市浪速区)を開業した。時代の変化を見据えた高収益経営の最前線をアパグループ(東京都港区)社長兼CEOの元谷一志氏に聞いた。

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――昨年2024年も好調な業績が続いた。

元谷 正式な発表は先になりますが、2024年11月期の連結決算は売上高約2200億円、経常利益約700億円を見込んでいます。

1月1日に発生した能登半島地震で、アパホテル&リゾート加賀片山津温泉佳水郷(石川県加賀市)が宿泊予約の受付を2カ月間停止するなど、当社も大きな影響を受けましたが、2022年4月1日に始動した新5カ年計画「AIM5(エイム・ファイブ)~APA Innovative Movement」に掲げた、2027年11月期にグループ連結売上高2000億円という数値目標を前倒しで達成する見通しです。経常利益の目標450億円はすでに前期で達成しており(2023年11月期553億円)、AIM5の始動から3期連続の増収増益となります。

なお、佳水郷は3月から営業を再開し、4月20日には将棋の叡王戦五番勝負第2局の会場となりました。

――経常利益率は31.8%と30%を突破した。

元谷 高収益の経営が実現するのは、アパホテルが「所有」「運営」そして「ブランド」の3階建ての収益構造となっているから。時代の変化に応じて各階層の事業バランスを調整する、その〝選択と集中〟が実現することは、アパホテルの唯一無二の強みです。

――直営ホテルのフランチャイズ転換を行った。

元谷 今年は金利上昇局面に入ることが予想されていることから、財務負担が小さい出店方法も選択肢に入れており、直営ホテルが散在するエリアではFCやアパ直参画ホテルなどの形でネットワークを拡充させながら、大都市圏などの重点エリアに直営ホテルを集中させるドミナント出店を進め、運営・人員効率の向上を図ります。

(国際ホテル旅館2025年1月5日号から抜粋)