TOP INTERVIEW
経営者に聞く

〝食とホスピタリティ〟ロイヤルグループの強み活かす【アールエヌティーホテルズ代表取締役社長 本山浩平氏】
――昨年はどのような一年だったか。
本山 不確実性はあるものの、全体的にインバウンド需要を中心に非常に良好な事業環境だったと捉えています。
一方で、顧客が求める価値の多様化も進んだと感じました。個人の趣味・嗜好に沿った滞在体験を求める傾向が強まっているように思います。例えば、予約行動一つを取っても、SNSに投稿された情報をきっかけに旅行先や宿泊先を決める人が増えています。
こうした変化は私たちにとってもメリットがあり、これまでなかなかリーチできなかった層にも当社ブランドを知ってもらえる機会が広がってきました。また、ホテルが旅先で眠るだけの場所」 から 「旅の目的地」になりつつあることも、以前にも増して強く感じています。
――集客やサービスの考え方も変わる。
本山 顧客のセグメンテーション等を踏まえた分析を行った上で、客室づくりや朝食等の付帯サービスについて、さらなるブラッシュアップや見直しが必要になるでしょう。ホテルによって濃淡はありますが、今後を見据えて変化を加えることが不可欠だと考えています。
――「リッチモンドホテル」は、改装を通じて地域性を取り入れる取り組みに力を入れた。
本山 幅広い用途や需要に応え、安心して利用して頂けるナショナルチェーンとしての価値を大切にしながら、今後も展開していきたいと思います。
近年は従来の主要顧客層であるビジネス利用に加え、観光・レジャーの宿泊需要が目に見えて高まっています。そうした背景を踏まえ、ホテルの滞在中も地域性を感じて頂けるような客室・共用部のデザインを意識しています。特定の用途にとらわれず、様々な旅行者が、多様な利用シーンで宿泊できるホテルでありたいと思います。
――昨年4月に新ブランド 「THE BASEMENT」を創設。1号店を大阪に開業した。
本山 多様化する宿泊ニーズを踏まえ、リッチモンドホテルとは異なる解を提示するブランドとして立ち上げました。
アクティブに旅行を楽しむ人の「観光も楽しみながら、体験価値の高い宿泊先にカジュアルな価格帯で泊まりたい」というニーズに応え、新しい選択肢となるブランドとして、共用部の価値を高め、「宿泊に特化したレジャー型ホテル」として位置付けています。
1号店のTHE BASEMENT HOTEL Osaka Honmachiは、既存アセットを活用したもので、ロイヤルグループの事業パートナーである双日がホテルを選定・保有し、当社が運営を受託しています。
(国際ホテル旅館2026年1月5日号から抜粋)
