TOP INTERVIEW
経営者に聞く

より深い箱根の魅力に触れるきっかけに【界 箱根】
(界 箱根 総支配人 金子和貴氏)
――界箱根には、2022年に総支配人として着任して以来の再赴任となった。
金子 箱根温泉は、特に首都圏在住の方にとって「身近な温泉観光地」というイメージが根付いていると思います。私自身も首都圏出身で、着任前からプライベートで何度も訪れたことがあり、アクセスの良さや観光スポットの豊富さといった〝便利さ〟が大きな魅力だと感じていました。
しかし、2022年に赴任してスタッフや地域の方たちと交流を重ねるうちに、それまで私が抱いていた印象は箱根の魅力のごく一部に過ぎないことに気づかされました。界箱根の運営を通じて、この地域の歴史や文化を改めて発信することが、より深い箱根の魅力に触れ、再発見するきっかけになるのではないかと考えています。
今回のリニューアルでは、全客室をご当地部屋「箱根ごこちの間」とし、寄木細工の制作工程の一部である「ずく引き」の体験や、箱根路の茶屋をモチーフにした「さわ茶屋」でのひとときなど、箱根ならではの文化や魅力を感じられるプログラムを各所に用意しました。「また箱根に行きたい」と思って頂けるような滞在体験を提供したいと思います。
――現在、箱根は外国人旅行者からの注目も高まっている。外国人客の取り込みを考えているか。
金子 もちろん、外国人客にも広く利用してほしいですが、特定の国・地域に絞ることなく、4人前後のグループ旅行、具体的には大人の友人同士や家族の取り込みに力を入れたいと思います。
当館は客室の間取りが広く、4人から5人の大人が一緒に滞在できる造りとなっています。家族でも友人でも、大人のグループ旅行はそのこと自体が貴重な機会であり、同じ部屋で過ごす時間は大切な思い出になるはずです。その価値を大切に、私たちも心を込めたおもてなしを提供していきます。
(国際ホテル旅館2025年8月20日号から抜粋)
