TOP INTERVIEW

経営者に聞く

ホテル・旅館をサポートするBPO事業で実績【リロホテルソリューションズ代表取締役社長 島田康平氏】

ホテル・旅館をサポートするBPO事業で実績【リロホテルソリューションズ代表取締役社長 島田康平氏】

会員制リゾートの運営やホテル・旅館運営再生等を手掛けるリロバケーショ ンズ(東京都新宿区)の子会社であるリロホテルソリューショ ンズ(東京都新宿区)は、ホテル・旅館向けのBPOや経営支援、コンサルティ ングサービスを提供。リロバケーショ ンズが直営施設の運営等で培ったノウハウを体系化し、支援先の課題に応じて、集客改善や自社予約比率向上、コスト最適化、省人化の仕組みづくり等、幅広い領域を支援する。代表取締役社長の島田康平氏に聞いた。

 

******************************************************************

――2024年3月の設立・事業開始以降、御社が提供するサービス・ソリューションの内容も変わりつつある。

島田 コロナ禍を経て、宿泊需要が本格的に回復しつつある局面での船出でしたが、この2年で業界環境も大きく様変わりしています。現在の業界が直面する最大の課題は深刻な人手不足、人材難であり、当社はこれに対応するため、ホテル・旅館向けのBPO(業務委託)や経営支援、コンサルティングサービスを展開しています。

現在の日本の労働人口の構成や外国人労働者の受け入れ状況等を鑑みると、人手不足の抜本的解決は容易ではないと考えます。こうした環境下で、いかに宿泊事業を持続可能な形にするか最大のテーマだと捉えています。

 

――宿泊運営の課題は多種多様で、求められる解決案も多岐にわたるのでは。

島田 親会社のリロバケーションズは、M&Aや事業承継等を通じて宿泊施設の経営・運営を引き継ぎ、再生と継続を実現してきました。様々な課題に直面する宿泊事業者との交流を通じて、M&A以外にも解決の道があるのではないか、解決の対象を広げられるのではないかと考えたことが当社(リロホテルソリューションズ)設立の背景にあります。

リロバケーションズは国内で約50の直営施設を運営しており、宿泊事業に必要な機能とナレッジ、運営ノウハウを一通り保有しています。当社はこれを体系化して外部にも提供できるよう仕組みを整備し、BPOサービスを行っています。

当初は集客代行等、セールス領域を扱うことが多かったのですが、現在はこれにとどまらず、支配人派遣を含む現場マネジメント、経理・総務・採用等のバックオフィス業務、設備管理、さらにはDX推進まで支援領域が拡大しています。

例えば、当社グループではバックオフィス機能を東京および大阪に集約し、ホテル・旅館の現場は接客サービスに特化する役割分担を進め、人員配置の最適化と業務効率化の両立を図っています。

このオペレーション基盤を、そのまま業界の皆さんに提供することで、各施設が単独で全ての機能を抱え込まず、人手不足の状況下でも宿泊運営を維持できるのでは、と考えます。いわば、私たちが業界のインフラ的な存在になることが事業構想の中核にあり、課題解決を目的とした包括的支援へと進化しています。

 

――そういう意味では、BPOの枠組みを超えてコンサルティングにもなる。

島田 私たちは課題解決の成果を最大化することを目的としているので、例えば「人件費を削減したいがどうすれば良いか」等、現実的でリアルな相談にも、私たちの経験則や足元の取り組み・実績を踏まえてアドバイスします。

(国際ホテル旅館2026年3月5日号から抜粋)