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経営者に聞く

新ブランドCROSS Suites(クロススイーツ)誕生【オリックス・ホテルマネジメント取締役社長 似内隆晃氏】
――2025年は、大阪・関西万博とインバウンド需要が大きなテーマとして挙げられた。
似内 当社直営のホテル・旅館の事業ブランド「ORIX HOTELS & RESORTS」はもちろん、当社が運営を委託しているホテルにおいても、市場環境を追い風とすることができました。昨年4月に開業したウォルドーフ・アストリア大阪(大阪市北区)をはじめ、全体として堅調に推移しました。
インバウンド市場の拡大は、日本が観光目的地として世界的に認知されてきた流れの延長線上にあると捉えています。地政学リスク等の懸念材料はあるものの、 特定の国 ・ 地域に偏重せず、バランス良く集客していくことが重要だと考えています。
また、昨年1月、別府温泉杉乃井ホテル(大分県別府市)の大規模リニューアルが完了し、3つの客室棟の新築・建替えにより計791室を擁する巨艦施設として再出発したことは、当社にとって大きなトピックでした。段階的な開業ではありましたが、改装前より客室数が約150室増え、当社の旅館カテゴリの中でも圧倒的な規模の施設運営に挑戦することには不安もありましたが、3棟とも好調に推移しました。
リニューアルを機に客室のグレードを引き上げ、それに見合った食事や付帯施設、接客サービスの品質維持・向上に注力しました。改装前と同様、福岡をはじめとする九州・中国地方のファミリー層を中心とした国内旅行需要を取り込み、リピーターの方たちにも多く来館頂いています。
――2026年は新ブランド「CROSS Suites(クロススイーツ)」が誕生する。
似内 CROSS HOTEL(クロスホテル)およびCROSS Life(クロスライフ)のシスターブランドとして、ライフスタイル・アパートメントホテルブランドを立ち上げました。国内外のアクティブなグループ旅行者を対象にキッチンやランドリーを備え、最大6名で宿泊可能なタイプを含む客室を用意します。
また、ラウンジ「Hang Out @ CROSS Suites」を設け、ゲスト参加型イベントの開催等を通じて、旅の思い出となる出会い・コミュニケーションが生まれるホテル運営を目指します。
――1号店のクロススイーツ東京浅草(東京都台東区)は、既存ホテルのリノベーションによる出店となる。
似内 建物は1992年に竣工し、「ブルーウェーブイン浅草」として開業しました。同ホテルは2014年にいったん営業を終了した後、他社・別ブランドによる運営を経て、再びオリックスグループとして運営することになります。今回の開業に先立ち、共用部、客室ともに全面改装を行い、平均42㎡の客室を78室設け、ファミリーや中長期滞在旅行者のニーズに対応します。
当社では、昨年8月まで営業していたハンドレッドステイ東京新宿(東京都新宿区)で、約15年間にわたりホテルタイプのサービスアパートメントを運営しました。その経験・知見を活かした運営ができると考えています。
(国際ホテル旅館2026年1月20日号から抜粋)
