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経営者に聞く

日本進出60周年【IHGホテルズ&リゾーツ/IHG・ANA・ホテルズグループジャパン】

日本進出60周年【IHGホテルズ&リゾーツ/IHG・ANA・ホテルズグループジャパン】

IHGホテルズ&リゾーツ(英国/日本国内運営会社:IHG・ANA・ホテルズグループジャパン、東京都港区)は、今年、日本進出60周年のダイヤモンド・イヤーを記念した成長コミットメントを発表した。11月27日にはメディア向けイベントを開催し、これまでの功績を振り返るとともに、今後もラグジュアリー&ライフスタイルブランドを中心に、国内での出店を推進させる考えを明らかにした。

IHGは現在、日本国内で47ホテル・1万4000室超を運営し、さらに15ホテル2500室超を開業予定。日本市場のポジティブな環境を追い風に、今後数年間で規模を倍増させる姿勢を示している。

グローバル・ラグジュアリー・ブランド担当ヴァイス・プレジデントのトム・ロウントリー氏は「近年日本では、シックスセンシズ、リージェント、インターコンチネンタル、ヴィニェットコレクション、キンプトンなどのラグジュアリー&ライフスタイルブランドの出店が加速。開業準備中のホテルの4割は、このカテゴリでの出店を計画している。これらを含む様々なブランドを投入し、多様なゲストニーズに応えたい」と語った。

IHGの日本進出は、1964年6月、旧インターコンチネンタルホテルズグループとホテルオークラ(現The Okura Tokyo、東京都港区)との業務提携を始まりとする。その後、1972年開業の京王プラザホテル(東京都新宿区)とのフランチャイズ契約(現在は終了)を経て、1991年、横浜国際平和会議場・パシフィコ横浜(横浜市西区)内にヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルを開業。

2006年、ANAとの合弁でIHG・ANA・ホテルズグループジャパンを設立。2007年にはANAとの共同ブランドを冠する国内フラッグシップホテルのANAインターコンチネンタルホテル東京(旧東京全日空ホテル、東京都港区)を開業。その後も旧全日空ホテルをリブランドし、全国の30以上のホテルを共同ブランドとして展開してきた。

IHGホテルズ&リゾーツ日本&マイクロネシアマネージングディレクター兼IHG・ANA・ホテルズグループジャパンCEOのアビジェイ・サンディリア氏は「日本での60年間にわたるストーリーは、国際的な観光立国として成長を遂げた日本との強い絆と繋がりを物語っている。特にANAとのジョイントベンチャーを立ち上げたことは画期的な出来事で、日本の深い知識とIHGのグローバルなネットワーク、ロイヤリティプログラムの相互活用により、国内外でブランド認知度を向上させた。次の60年もさらなる成長と成功を目指したい」と語った。

(国際ホテル旅館2024年12月5日号)