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経営者に聞く

温泉旅館ブランド「界」 ひとり旅をサポートする宿泊プラン【星野リゾート】

温泉旅館ブランド「界」 ひとり旅をサポートする宿泊プラン【星野リゾート】

星野リゾート(長野県北佐久郡)の温泉旅館ブランド「界」は、12月1日から「はじめてのひとり温泉宿」プランを販売する。

温泉宿へのひとり旅デビューを応援するもので、漫画『おひとりさまホテル』の原案等を手掛ける〝おひとりプロデューサー〟のまろさんと共同開発した。チェックイン後に専用のしおりやウェルカムティーを提供して緊張を和らげた後、夕食会場の食事処では人目が気にならない半個室で、ご当地の日本酒やワイン等を少量ずつ提供し、会席料理と一緒に楽しめる「おひとりたしなみペアリング」を用意する。さらに、まろさんと界のスタッフが厳選した地域の魅力を楽しめるギフトセットも付く。

コロナ禍を経てひとり旅ニーズが高まったこと、ひとり旅の目的として「温泉」が上位に入る一方で経験者の多くがホテルを宿泊先に選んでいること等を踏まえて、温泉旅館でのひとり旅を楽しんでもらいたいと企画した。界奥飛騨総支配人の須永隆介氏に聞いた。

 

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――企画背景は。

須永 ひとり旅ニーズが高まる中、未経験者にとってはひとり旅は難易度が高いと位置付けられます。一方、経験者では難易度が下がり、ひとり旅を謳歌されている様子がうかがえます。

また、ひとり旅の目的として「温泉」は上位にランクインする一方、経験者の8割が宿泊先としてホテルを選んでいます(トラベルズー「『ひとり旅』旅行実態調査」より)。これらのことから、温泉旅館でのひとり旅の楽しみ方や過ごし方への不安を払拭し、最初の一歩を後押しすることが私たちの使命だと考え、界全20施設で「はじめてのひとり温泉宿プラン」を企画することとなりました。

――どのような宿泊需要を掘り起こしたいか。

須永 温泉旅館ブランド「界」では、2019年に「ひとり旅」プランを初めて導入し、実際に寄せられた声をもとにして2020年に「ひとり蟹会席」の提供を開始。2023年度にはひとり旅の宿泊客のうち約半数がひとり蟹会席を予約するまでになりました。

昨年2024年に開業した界奥飛騨では、界で初となる「おひとり様専用客室」2室が誕生しました。開業以降、いずれもほぼ毎日予約が入っている状況で、実際に利用した宿泊客の皆さんからも広々とした客室でのゆっくりとした滞在、スタッフとの会話を楽しみにしている様子です。

こうした実績も踏まえて、ひとり旅が不安で踏み出せない方、興味がある方たちが、最初の一歩を踏み出せるよう、サポートできればと思います。

 

(国際ホテル旅館2025年10月5日号から抜粋)