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経営者に聞く

秋田の多彩な魅力を全国へ Hello Akita Project始動【秋田キャッスルホテル】

秋田の多彩な魅力を全国へ Hello Akita Project始動【秋田キャッスルホテル】

秋田キャッスルホテル(秋田県秋田市)は、今秋、秋田にゆかりのある人・モノ・取り組みを繋げ、その魅力を全国へ発信する新プロジェクト「Hello Akita Project(ハローあきたプロジェクト)」を始動した。

1970年の開業から築いてきた地域の繋がりと、ホテルが持つ「交流拠点」としての機能を最大限に活かし、地元の企業や生産者との協働や自治体との連携を通じて、秋田らしいものづくりやユニークな取り組みを紹介し、継続的な地域活性化と発展を支援する。

第一弾として、10月4日から社会福祉法人北杜が運営する就労継続支援施設「リ:ミックス」で焙煎されたスペシャルティコーヒー「RICA COFFEE ROASTERS」を、ホテル1階「キャッスル・デリカ」とオンラインショップで発売した。販売開始日に試飲イベントを開催したところ、2時間で約100名が参加。実際に商品を試してもらう機会となった。経営企画部経営企画課副支配人の加藤いづみ氏は「多くの方に関心を持っていただき、非常に手応えを感じている」と語る。

 

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(経営企画部 経営企画課 副支配人 加藤いづみ氏)

――Hello Akita Project立ち上げの背景は。

加藤 当ホテルは今年、開業55周年を迎えました。この間に育まれてきた地域の事業者の方たちとのつながりは、私たちにとってかけがえのない財産です。これを活かし、これまでも秋田県産食材を活用したオリジナル商品の開発や、秋田の名産品の取り扱いなどに力を入れてきましたが、これを一過性のものとせず、今後も継続していきたいという強い想いがあります。

こうした想いを明確な方針として打ち出すことで、既存の関係をさらに深め、新たなつながりを生み出し、より広がりのある取り組みへと発展させていきたいと考え、この趣旨に基づいたプロジェクトを立ち上げました。

 

――この取り組みを通じて、どのような需要を掘り起こしたいと考えているか。

加藤 当プロジェクトは、地域の魅力的な人材・モノ・取り組みとホテルが連携し、商品化や販路拡大、認知向上に貢献することを目指しています。

具体的には、パティシエ等の専門技術を活かした商品開発、レストランや宴会場での新たなイベントの企画と実施、宿泊プランにおいては生産者の協力を得たツアーの造成等を想定しています。

形が見えにくい価値を、商品や体験という具体的な形に変えて伝えていくことは、ホテルが得意とする領域です。また、地方においてホテルは、地域に欠かせない「交流拠点」かつ「情報発信基地」としての役割を担っており、本プロジェクトを通じてその機能を最大限に活かし、地域との連携をさらに深めていきます。

こうした活動を通じて、地域社会の中でホテルとしての価値と存在感を高め、私たちの事業活動を通じて地域全体に良い循環の創出を目指します。

まだ始まったばかりのプロジェクトですが、今後も地域とのつながりを大切にしながら、丁寧に育てていきたいです。

 

――SNSを活用した情報発信も行う。

加藤 プロジェクトを多くの方に知って頂くためには継続的な情報発信が欠かせないと考えています。

自社のSNSでは商品取り扱いの告知を行っていますが、特にInstagramのストーリーズ機能はタイムリーな情報発信手段として有効だと捉えています。例えば試飲イベントを行う際には、準備の様子をストーリーズで発信し、参加を呼びかけることで、多くの方の興味を惹きつけ、来場促進につなげることができました。

今後もSNSを活用しながら地域との取り組みや商品の背景にある想いを丁寧に発信し、より強固なファンベースの構築を目指していきたいです。

(国際ホテル旅館2025年10月20日号から抜粋)