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経営者に聞く

蒼の湖邸BIWAFRONT HIKONE リニューアルオープン【ホテルニューアワジ】

蒼の湖邸BIWAFRONT HIKONE リニューアルオープン【ホテルニューアワジ】

西日本で16館の旅館・ホテル、介護施設等を所有・運営するホテルニューアワジ(兵庫県洲本市)は、8月20日、グループ17館目のホテルとして蒼の湖邸ビワフロント彦根(滋賀県彦根市)を開業した。1981年に彦根プリンスホテルとして開業し、2008年からは彦根ビューホテルとして営業していた施設を同社が取得・譲受したもので、全面的なリニューアルを実施。総事業費約30億円を投じ、より上質なリゾート滞在を提供するホテルに生まれ変わった。

今回のリニューアルのポイントについて、ホテルニューアワジ代表取締役社長の木下学氏は「1階にあったロビーとフロントを最上階の10階に移設し、本館客室は二つの部屋を一つにまとめて部屋数を92室から38室に変更。テラスを増設しました。さらに自家源泉を新たに開発し、大浴場と一部の客室で天然温泉が楽しめるようにしました」と語る。

「当社の運営施設全てに共通するコンセプトですが、宿泊施設は地域の『ショーケース』の役割を担っています。ビワフロント彦根においては、美しい湖景を楽しんで頂くため、ホテルの中で最も眺めの良い最上階10階にロビーを移設。レベーターホールとロビーの間には朱塗りの自動ドアを設置しました」(木下氏)

ホテルニューアワジは70年前に創業した淡路島の旅館を発祥とし、長年、地域に根差した宿泊経営を行ってきた。25年ほど前から他地域への出店を始めたが、木下氏は「どの地域に出店しても基本的な考え方は全く変わらない」と語る。

「淡路島や彦根と同様、地域の魅力を施設づくりや運営に活用させて頂きながら、地域と共生していく運営体制を取っています。どの地域にもユニークな資源があり、これを観光に活かすことで地域の活性化に繋げたいと考えています。ビワフロント彦根の宿泊客は当社グループのリピーターの多くを占める近畿圏がメインになると考えていますが、当社グループホテルとしては最も東に位置することから、中部地方や関東地方、さらに外国人旅行者の皆さんにもご利用頂きたいですね」(木下氏)。

(国際ホテル旅館2023年10月5日号)