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経営者に聞く

連盟の原点に組織を挙げて取り組む【全日本ホテル連盟(ANHA)】

連盟の原点に組織を挙げて取り組む【全日本ホテル連盟(ANHA)】

宿泊事業者の全国団体として、1404施設(2024年12月現在、準会員を含む)が加盟する全日本ホテル連盟(ANHA、東京都千代田区)。2023年に発足した会員増強委員会の活動や、地域における関係構築と発展の方策を考えるタウンミーティングの開催などが実を結び、各地の独立経営ホテルの経営者や大手ホテルチェーンなどとのネットワークが広がっている。2017年6月から会長を務める清水嗣能氏(ホテルリバージュアケボノ代表取締役社長)に、活動や組織の未来像を聞いた。

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――準会員のホテル拠点を含むと1400超の宿泊施設が加盟している。

清水 ANHAは主に独立経営ホテルの正会員、大手ホテルチェーンの各拠点である準会員、関連企業の賛助会員で構成されています。

2023年に新設した「会員増強委員会」の主導で大手ホテルチェーン経営者との交流を図り、2024年には「ANHAホテル産業フォーラムin九州」を初開催して未加盟のホテル経営者との意見交換の機会を創るなど、様々な活動を積み重ねています。規模の拡大に伴い、団体として社会や地域に果たすべき役割も大きくなる中で、私たちの活動や組織のあり方も進化が必要だと考えています。

一例として、ANHAは下部組織として8つの委員会を設け、事業方針に基づいた活動を行っています。先に触れた会員増強委員会もその一つで、活動の内容は委員会を中心とするメンバーが主になり企画実行していますが、今後、ANHA事務局がこれまで以上に活動をサポートしていくことを検討しており、事務局の体制整備を進めています。

――創立以来、会員が主体的に活動するスタイルを採ってきた。

清水 1971年(昭和46)に当連盟の前身である全日本ビジネスホテル協会を創立し、「ビジネスホテル」という新業態を立ち上げた先人たちの気概を受け継ぎ、会員であるホテル経営者自身が業界の発展と課題解決に向けた事業に主導して取り組んできました。

創立50周年の節目となった2021年、私たちのあるべき姿を明確にするためMVV+S(Mission,Vision,Value,Statement)を策定し、事業方針である「国づくり」「会づくり」「人づくり」「宿づくり」に則った活動を進めてきました。近年では会員増強委員会のほか、地域活性化委員会が企画した「タウンミーティング」も年1回の開催が定着するなど、様々な成果が現れてきました。

一方、ANHAの事業規模の拡大に比例してメンバーの負担も大きくなってきたことも課題になっていました。自身のホテル経営とANHAの活動を両立することの難しさに直面する事態もあったと思います。こうした背景を踏まえて、創立の原点である「宿泊業界の発展と課題解決」に、組織を挙げて対応できるようにしたいと考えています。

(国際ホテル旅館2025年1月5日号から抜粋)