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経営者に聞く

顧客ニーズに対応した客室づくりと接点の創出【三井不動産ホテルマネジメント代表取締役社長 杉山亮氏】

顧客ニーズに対応した客室づくりと接点の創出【三井不動産ホテルマネジメント代表取締役社長 杉山亮氏】

――2025年はどのような1年だったか。

杉山 年間を通じて、概ね好調だったと思います。夏季には万博開催に伴い西日本方面へ需要が集中した影響等から、 東京 ・ 首都圏のマーケットが一時的に苦戦したこともありましたが、秋以降は全国的に需要が回復しました。

一方、刻々と変化する国際情勢、夏の猛暑、災害に伴う風評等、予期せぬ要因が宿泊需要に影響を及ぼす懸念も常に隣り合わせでした。状況の変化を敏感に注視し、迅速かつ柔軟に対策を講じることの重要性を改めて実感した1年でもありました。

 

――運営ホテルの改装に積極的に取り組んだ。

杉山 時代の変化に伴い、宿泊客の属性や目的も多様化が進んでいます。各エリアの特性等も鑑みながら、ベッドを増設・変更したルームタイプの見直しや、シングルルーム2室を1室にまとめる等の、インバウンドを含む観光・レジャー需要に対応した施設づくりを進めています。

昨年6月にリニューアルオープンした三井ガーデンホテル仙台では、主にルームタイプの変更を行い、改装後は1室あたりの利用人数が増加、海外比率も前年比で2倍に伸びました。今後も顧客ニーズに対応し、順次改装を実施する計画です。

 

――サステナビリティ活動も推進する。

杉山 障がいのある方が制作したアート作品をホテルのロビーに展示する「ハッピースマイルアート」に長年取り組んできました。活動の認知も進み、素晴らしい作品を多く提供いただいています。昨年4月から、展示期間を従来の2週間から2カ月に延長する形で順次展開し、年間で4施設、合計254日間の展示となる予定です。

期間中は作品の入れ替え等も行いながら、より多くの人がホテルに足を運び、作品を目にする機会を創出するとともに、作品販売の機会となることで障がいのある方たちの活動支援につながることを期待しています。

 

(国際ホテル旅館2026年1月5日号から抜粋)