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経営者に聞く

専任チームによるレベニューマネジメントの実践【チョイスホテルズジャパン】

専任チームによるレベニューマネジメントの実践【チョイスホテルズジャパン】

チョイスホテルズジャパン(東京都中央区)は、世界45カ国以上に7400軒以上を展開する米国のホテルチェーン「チョイスホテルズインターナショナル」の日本におけるマスターパートナーとして、コンフォートホテル、コンフォートホテルERA、コンフォートイン、コンフォートスイーツ、Ascend Hotel Collectionを国内で展開する。2023年に創設した日本独自のホテルブランド「コンフォートホテルERA」は、今年、三重県伊勢市のコンフォートホテル伊勢と東京都千代田区のコンフォートホテル東京東神田の2ホテルがリブランドによって新たに加わる予定。計4ホテル体制となる。伊藤孝彦社長に聞いた。

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――2024年6月期は客室単価が9777円(全国・通期平均)と、2019年の実績を大幅に上回った。

伊藤 稼働を維持しつつ単価を上げる、という方針のもと、各地域の需給に応じたレベニューマネジメントを実践してきた取り組みの成果が現れました。

現在、レベニューマネジメントは本部に専任チームを組織化して対応しており、全国の各ホテルを、ブランド・立地環境・規模・客室仕様などによってセグメント化してメインターゲットとする顧客属性を設定、各セグメント別に、需給に応じた最適な料金を提示してきました。

当社の親会社であるグリーンズ(三重県四日市市)では、新経営体制に移行した2018年以降、観光・レジャー需要の獲得に力を入れてきました。二人以上の宿泊に対応した仕様の客室を備えたホテル開発の推進に加え、2023年には新ブランド「コンフォートホテルERA」を創設。観光・レジャー需要の取り込みに一層力を入れてきました。

こうした施策の結果、平日は国内ビジネス客をメインとしつつ、インバウンド需要を重点的に取り込むことを目指してきたホテルでは狙い通りの宿泊需要を取り込み、さらに週末は観光・レジャー層を獲得できました。

(国際ホテル旅館2025年1月5日号から抜粋)