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経営者に聞く

長野・白馬のリゾートホテル事業が好調【アベストコーポレーション】

長野・白馬のリゾートホテル事業が好調【アベストコーポレーション】

都市部を中心に「アベストホテルズ」を展開するアベストコーポレーション(神戸市中央区)。旗艦施設の神戸ポートタワーホテル(神戸市中央区)や、「ホテルアベスト」「ホテルアベストグランデ」「ホテルSUI by ABEST」等、全国でシティホテル・宿泊主体型ホテルを計22軒・2263室運営する(7月開業予定のホテルSUI浜松も含む)中で、近年特に好調なのが長野・白馬のリゾートホテル事業だ。

代表取締役の松山みさお氏に聞いた。

ーーリゾート1号店は、2015年12月開業の「ホテルアベスト白馬リゾート」。

松山 閉館していたホテル物件を当社が取得、全面リノベーションして開業したものです。その後、2017年には「ホテルアベスト八方Aldea」と「白馬龍神温泉なごみの湯宿」をオープン。昨年12月には白馬龍神温泉に新館を増築しました。

――いずれも外国人客に人気。

松山 外客比率はホテルアベスト白馬リゾートが80%、ホテルアベスト八方Aldeaはほぼ100%です。特に、外国人ファミリーや中長期旅行者が主要顧客層になります。

コロナ禍前から外客比率は高水準でしたが、ADRはコロナ禍前が2万7000円ほどだったのに対し、このシーズンは5万円と顕著に伸びました。いずれも1室あたりの宿泊人数は2人台でさほど変わっていません。円安為替や自治体の外客誘致活動等の外的要因もあると思いますが、コロナ禍に増築と改装を決断し、高付加価値化への取り組みを進めてきたことが功を奏しました。

――そもそも、なぜ白馬への出店を決めたのか。

松山 きっかけは、白馬エリアへのホテル物件を紹介してもらったことです。都市部への出店を進める中で、ちょうど新しい展開を模索していたところでした。

(国際ホテル旅館2024年5月5日号より抜粋)