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経営者に聞く

ホテルのIT化・省人化は次のステージへ【アルメックス】

ホテルのIT化・省人化は次のステージへ【アルメックス】

30年以上にわたり自動精算機等のシステムソリューションを提供してきたUSEN-NEXT GROUPのアルメックス(東京都品川区)。ホテルDX化を促すサービスを次々と市場に投入しているが、コロナ禍で宿泊施設は非接触・効率化へとオペレーションの大変革期に突入、同社が担う役割もますます重要になってきた。

USEN-NEXT GROUPのうち、アルメックスが該当する業務用システム事業は全体の約15%を占めている。クライアントホテルの投資が止まるなど厳しい状況が続く中で、医療系システムが伸び、ホテル部門をカバーした。しかし、ホテルのDX化が進んでいることで業績は上向き基調にあり、今期は増収を見込んでいる。

ホテル業界について馬淵将平社長は「緊急事態宣言が明けたとはいえ、ホテルの稼働率は、稼働率低水準で推移しており、まだ予断を許さない状況は続いています。今後も巷で70%経済と言われるように、コロナ後はピーク時の100%に戻ることは難しいでしょう。ホテル業界は体力の或る施設とそうでない施設との差が大きくなっており、資本力のあるホテルが主導する再編もこれから進んでいくのではないでしょうか」と語る。

アフターコロナに向けた事業拡大の一環として、昨秋に大きな社内の組織改編を行った。これまでの業種・業態による事業部制から、地域・エリアへ水平展開できる営業本部制へと メディコム事業部、ITシステム事業部、イノベーション事業部の営業・技術部門を集約し「マーケティングセールス本部」を新設した。