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経営者に聞く

多様な人材が活躍する組織づくり【ホテルニューオータニ幕張総支配人 池田紫文氏】
ホテルニューオータニ幕張(千葉市美浜区)は、4月16日付で池田紫文氏が総支配人に就任した。ニュー・オータニ直営3ホテルで初の女性総支配人となる。2002年の入社以降、ホテルニューオータニ(東京)にて宴会セールスや総支配人室等を歴任。出産・育児休業を経て復職後も営業部門で経験を積み、2023年からホテルニューオータニ幕張の副総支配人を務めてきた。多様な人材が活躍する組織づくりと、伝統の継承と新たな挑戦の融合を目指す。
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――2023年、ホテルニューオータニ幕張の副総支配人に就任。
池田 幕張での勤務は初めてのことで、着任当時は子どもの小学校入学を控えていた時期でもありました。
「管理職になると私生活において何かを諦めなければならない」という印象を、後に続く人たちに抱かせたくないという葛藤の中で、果たして仕事と家庭の両立が図れるのかと不安を感じることもありましたが、会社や周囲の理解と協力が大きな支えになりました。
――貴ホテルならではの強みとは何か。
池田 当ホテルは幕張メッセ等のコンベンション施設に隣接しながら、緑に囲まれた屋外プールや日本最大級のスポーツ&リラクセーション施設等を備えた、アーバンリゾートです。この豊かな環境を最大限に活かすべく、部門の垣根を超えた連携を大切にしています。
代表例の一つが、昨年春に発表した愛犬同伴の挙式プラン「わんlove Wedding」です。ペットを家族の一員と考える価値観に対応し、愛犬と一緒に挙式ができる企画で、多くの部門との連携によって商品化が実現しました。
販売開始以降、徐々に問合せが増え、当ホテルならではの新しい価値提供ができた商品としてこのプランが定着したことから、今年のゴールデンウィークには期間限定でプールサイドでの「愛犬同伴アフタヌーンティー」を販売しました。
都内近郊からも利用客が訪れ、「ホテルでの体験を目的に幕張へ行く」という新たな需要を創出できたことに手応えを感じており、次の展開も検討しています。
――部門横断の連携や、新しい価値創造には何が必要か。
池田 日頃から最前線で接客しているスタッフの感性を大切にしたいと考えています。
特に、若手社員と経営層が意見交換を行う機会は、社内研修等を通じて仕組み化が進んでいます。すぐに実現が難しい提案であっても、実現に向けてクリアすべき課題や懸念事項をしっかりと共有することで、次のアイデアを生み出すヒントに繋がると考えています。
(国際ホテル旅館2026年8月5日号から抜粋)
