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設立60周年 宿泊施設の課題解決をDXでサポート【USEN-ALMEX代表取締役社長 坪井将之氏】

設立60周年 宿泊施設の課題解決をDXでサポート【USEN-ALMEX代表取締役社長 坪井将之氏】

6月28日、USEN-ALMEX(東京都品川区)は設立60周年を迎えた。

アルミ表面処理装置のメーカーとして創業した同社は、その後、自動精算システムの開発を皮切りに、宿泊施設や医療機関向けの総合ソリューション企業へと進化を遂げてきた。インバウンド需要の拡大が期待される一方、人手不足の深刻化という構造的課題に直面する宿泊業界に、DXによる課題解決と施設運営の効率化、さらに利用者にもホスピタリティを提供できる企業として、同社は新たなステージを歩んでいる。

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USEN-ALMEXは設立当初、アルミ表面処理装置の製造を主力事業としていたが、1980年代にホテル市場の将来性を見据えて自動精算システムを開発。当時から同社が目指していたのは、単なる精算機の製造ではなく、ホテル運営全体を支援するシステムベンダーという存在だった。

その後、PMS(宿泊管理システム)、電子錠、テレビシステム等を組み合わせた統合型ソリューションへと発展。「競合他社が精算機やPMS等の個別製品を提供する中、当社はホテル各社の運営スタイルや課題・ニーズに応じて最適なシステムを構築する提案力を強みとしてきた」(坪井将之社長)。

現在、この提案力は宿泊施設だけでなく、医療機関や温浴施設等、幅広い分野へと展開されている。

2006年にはUSENグループに参画し、現在はUSEN&U-NEXT GROUPの一員として、全国の営業・保守ネットワークや、グループ各社との連携を生かした総合提案力を強化している。

 

宿泊業界は現在、訪日外国人旅行者の増加によって需要が拡大する一方、人材不足が深刻さを増している。チェックイン対応、電話応対、予約管理、客室管理等、多くの業務を限られた人数で担わなければならない。

同社はこの課題に対して、「人が本来担うべきホスピタリティに集中できる環境をつくるDX」という考え方を掲げる。

「定型の業務はテクノロジーに任せ、人は接客やサービス品質の向上に集中する。その環境づくりこそが、私たちの施設DX戦略の核となる」(坪井社長)。

 

その象徴となる製品が、未来型KIOSK「ADX-MarkⅠ」だ。この製品は、従来のチェックイン機の概念を超え、コンパクトな筐体に優れた操作性を備え、セルフチェックイン・チェックアウトをスムーズに実現する。パスポートリーダーや各種認証システムなど、多様な宿泊スタイルに柔軟に対応する。

同社は、このKIOSKをAIと連携させる構想を描いている。予約内容の確認や本人確認だけでなく、館内案内、多言語対応、各種問合せ対応までAIエージェントが対応し、スタッフを介することなくゲストをサポートする。将来的にはチェックインからチェックアウトまでをシームレスにつなぐ施設運営の中核として機能させたい考えだ。KIOSKは単なる受付端末ではなく、「施設DXの入口」として進化を続けている。

 

(国際ホテル旅館2026年8月5日号から抜粋)