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  • 宿泊プラン、宿泊サービス
  • 18.05.05

【本紙連載】ホテル・旅館のIT化を阻むもの

ホテル運営にロボティクスを導入した第一人者が、宿泊業務のIT化・IoT化を考える本紙連載「ロボットがホテルで働く日」。

4月20日号で取り上げられたのは、あるホテルの開業計画に伴って行われた設計会議の一幕。将来的にIT・IoT化を視野に入れたホテルを造りたいと考える施主に対して、設計会社やサプライヤーは今普及している技術や過去の実績をベースに話を進めようとします。施主が新規参入だったこともあって、経験豊富な設計会社の主導で計画が進められることとなりました。

投資家や施主が多額の費用を投資して開発し、運営者が賃料を負担して営業する以上は、少なくとも20年の市場変化に耐えうるホテルを計画したいと考えるのは自然なこと。これに対して「今成功しているもの」を造りたいと考える人もいるでしょう。

市場の変化が年々ダイナミックになっていることは、ホテル運営に携わる人ならだれもが感じていること。その変化を計画段階でどれだけ織り込めるか、施主や運営者、設計者が共有すべき課題と言えるでしょう。