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  • 19.09.28

スクーターのシェアサービス開始【OpenStreet】

スクーターのシェアサービス開始【OpenStreet】

シェアサイクル「HELLO CYCLING」を全国展開するOpenStreet(東京都港区)は、9月20日、スクーターのシェアサービス「HELLO SCOOTER」(ハロースクーター)を始めた。

本田技研工業(Honda、東京都港区)の原付三輪スクーター「ジャイロキャノピー」にIoT端末や貸し出し用ヘルメットなどを付属させた専用機を、時間単位で貸し出す。料金は月額1000円に、3時間1500円など利用時間に応じたパック料金を用意。時間・距離単位での加算もある。月額料金には各種保険が含まれる。

スクーターは「ステーション」に設置し、ステーションの検索や利用予約・管理、決済などの手続きは全て専用アプリ上で行う。まずは都内3エリアにステーション4カ所、スクーター20台で運用を始め、運用状況を踏まえて徐々に拡大、来年の東京オリンピック終了後には首都圏を中心にステーション700カ所とスクーター3400台の運用規模を目指す。

COO兼取締役の佐藤壮氏は「シェアサイクル事業では通勤・通学や買い物などの日常使いに加え、Uber Eatsを含むデリバリーサービスが主な需要を占める。この主要層において、自転車よりも速く・遠方へ移動できる手段へのニーズがあることが分かり、比較的取り扱いやすいスクーターのサービスを企画した」と語る。

同社はプラットフォーマーとして、主にシェアサービスのシステム開発と運用を担当。スクーターを含む設備、サービスの運営、設備のメンテナンス、ステーションの用地は、それぞれ外部のパートナー企業から提供してもらう。サービス拡大に向けて、シェアサイクル事業でも取引実績のあるコンビニエンスストアやオフィスビル等を管理する不動産会社、駐車場運営会社などを中心にステーションの開拓を積極的に進める。

佐藤氏は「駐車場法に基づく附置義務条例により、都市部の一定の規模以上の建築物では駐輪場を含む駐車施設を設けることが義務付けられている。この駐輪場をステーション化するなど、遊休スペースの活用ニーズがあるとみている」と語る。利用者層はシェアサイクル事業と同様の日常使い、特にデリバリーサービスの活用による需要拡大を見込んでいる。また、日常使い層との両立または季節・曜日波動が小さいと見込めれば、観光旅行者が利用する需要も想定している。