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- 旅行会社、OTA
- 21.07.20
同一県内の宿泊旅行 1.5倍に【楽天トラベル】
楽天グループ(東京都世田谷区)が運営する旅行予約サービス「楽天トラベル」は7月9日、楽天トラベルの登録宿泊施設の宿泊人泊数から、自宅と宿泊先の都道府県が一致する宿泊人泊数を抽出して集計した「居住地県内旅行人気上昇都道府県ランキング」を発表。前年同期からの伸び率が一番高かったのは奈良県で235.6%増と大幅増だった。
ランキング1位の奈良県は、昨年8月26日から今年2月末まで県内旅行割引キャンペーン「いまなら。キャンペーン」を行った。
奈良県民が県内の宿泊施設において、宿泊または日帰りプランを利用した際に料金を最大70%割り引くもので、昨年11月からの第二期販売では2000円券から1万5000円券まで5種類のクーポン券種を計3万6000枚用意。クーポンは宿泊施設へ直接申し込むか、または参画旅行会社・OTAを通じて申し込みを受け付けた。
奈良県観光局ならの観光力向上課によれば、期間中は吉野町や天川村、十津川村など県中部~南部への旅行の動きが活発に見られたという。課長補佐の片山由利亜氏は「吉野川・紀の川や吉野山などの自然に恵まれた環境で、温泉地やキャンプ場などへの滞在を楽しむ県内旅行者が多くみられた。密を避けて過ごせることも人気の要因ではないか」と語る。
ランキング2位の徳島県は、楽天トラベル調べによる同一県内の宿泊人泊数が前年同期比151%増となった。
県西部の三好市は、昨年7月から独自の観光需要喚起キャンペーン「GoTo秘境三好市トラベルキャンペーン」を断続的に実施。時期によって対象エリアなどの条件・内容を変更し、6月22日から行っている第5弾は、三好市が指定したOTAを利用した宿泊予約について最大1万円を割引する。対象は徳島県を含む四国居住者で、徳島県が県民を対象に県内宿泊施設や旅行商品の一部を助成する「みんなで!とくしま応援割」との併用も可能。ほか、OTAに登録していない施設への宿泊に対する割引やトラベルクーポンの配布なども行っている。
キャンペーンを始めて以降、三好市を訪れる県内在住者は前年比4倍超を記録することも。利用者の中には毎回キャンペーンを利用するリピーターや今後のキャンペーンの継続を問い合わせる声も寄せられているという。第5弾は四国在住者を対象としているが、過去には全国、または中国・四国地方在住者を対象としたこともあったという。(2021年7月20日号)
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