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  • 24.07.21

化粧品研究の知見を活かして温泉を評価「美肌温泉証」【ポーラ・オルビスホールディングス】

化粧品研究の知見を活かして温泉を評価「美肌温泉証」【ポーラ・オルビスホールディングス】

ポーラ・オルビスホールディングス(東京都中央区)は、今春から温泉の美肌効果を科学的に実証する「温泉美肌証」サービスを本格展開している。化粧品研究で培った肌科学の知見・技術を温泉の分析に活用し、温泉の魅力向上と地方創生・地域活性化に貢献することを目指す。

温泉美肌証は、全国の温泉施設、宿泊施設、地域等を対象に提供するもの。同社の「美肌温泉プロデュースタスクフォース」研究員が、実際に利用者が入る浴槽に注がれているお湯を採取して持ち帰り、肌科学研究に基づく評価と水質分析を行う。

 

≪浴槽に注がれるお湯を採取する≫

1回の入浴で実感できる美肌効果を確認するため、採取したお湯は2種の評価を行う。同時に、含有する成分・イオンも体系的に評価した上で、肌への影響に基づく「美肌泉質」を決定する。

美肌泉質は角層細胞と皮脂への作用別に分類し、現時点では6種が見つかっているという。同社からは泉質を認証する「美肌温泉証」と認証ロゴマーク、科学的に裏付けの取れた分析報告書等を提供。認証を取得した旨を広告やホームページ等に表示し、宣伝・PRに活用することもできる。認証にかかる料金は一式46万2000円(税込)で、5年間を有効期間とする。ほか、オプションメニューとして美肌効果をPRするチラシ・ポスターの制作、美肌ウェルネス体験プログラムの企画提供、スタッフへの講習等も行う。

 

≪効果が伝わりやすいキーワードや発信を≫

このサービスは、同社が全国の温泉施設や宿泊施設、自治体、DMO等の関係者と直接対話した中で、温泉について「美肌効果の裏付けがほしい」「より効果的にPRしたい」という課題・ニーズがあったことが企画のきっかけになったという。
「温泉分析表に表示される効果効能だけでなく、この温泉ならではの魅力や価値を打ち出すことが、温泉の集客に繋がるのではないか、その魅力や価値を掘り起こすのに、当社の化粧品研究の知見や技術が役立つのではないか、と考えた」と、美肌温泉プロデュースタスクフォースR&Dディレクターの多田明弘氏は語る。美肌泉質の分類と解説には、化粧品・スキンケアコスメにも使われているキーワードを取り入れることで、温泉の特徴がより伝わりやすいようにしている。オプションメニューのチラシ・ポスター制作やプログラムの企画にも、化粧品のプロモーションで培ったノウハウを活用していく。

 

≪訪日外国人旅行者への情報発信にも≫

現在、全国の温泉施設や旅館等、32施設が美肌温泉証を取得している。「取得施設からは予約件数が増えたという声があがっているほか、訪日外国人旅行者に温泉の効果を伝えるために取得した事例も。同じ温泉地でも宿・施設によって泉質が異なる場合もあり、域内での周遊・湯めぐりプランの企画等にも役立つのでは」と多田氏。

温泉の美肌効果や魅力を発信することで、美容・ウェルネスを切り口とした旅行需要を喚起し、地方創生・地域活性化に貢献することも目指している。

「当社グループのポーラ(東京都品川区)は、2012年から毎年行っている『美肌県グランプリ』の実施等を通じて、地域ごとの肌の特徴や美肌への環境要因を分析してきた。この発展事例として、島根県と連携した『美肌県しまね』を展開。県内の豊富な温泉や食材を活かしたモデルプランの造成や観光コンテンツの企画、情報発信等に協力している。温泉の魅力や価値を分かりやすく伝えることで、美容や健康への意識が高い旅行者の誘致・獲得に繋げ、ウェルネスツーリズムによる地域振興に繋がれば」と多田氏。

(国際ホテル旅館2024年7月20日号)