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- 本紙好評連載
- 24.11.20
第13回 デジタル技術を活用した宿泊運営の実践【視点を増やして観光DXを加速】
今年も、沖縄県うるま市の沖縄IT 津梁パーク内にある「タップホスピタリティラボ沖縄( 略称:THL)」では、11月12日から16日までの5日間、「THL THE WEEK2024」を開催しました。
初日は「観光×DX」をテーマに、オープニングセレモニーを皮切りに基調講演やロボットデモンストレーション、THL で日々行われているホテルや観光に特化したデジタル・トランスフォーメーションの実証実験を実際に見て・触れるなどして直接体験できる内容としました。
特徴的だったのは、日別にテーマを設定して、初日に「観光とDX」の関係性を理解したうえで翌日以降に「観光&医療やテクノロジー、福祉」という流れをつくり、観光産業がどのように発展したのか、
今後日本が観光立国として成り立つのかを、業界人だけでなく一般の人たちにも幅広く見識を深めるような構成としたことです。最終日の11月16日にはファミリー向けイベントを開催し、ビジュアルプログラミング体験や、ロボットに直接触れられる〝ロボットふれあい体験〟など、未来のIT人材育成をイメージした内容で賑わいました。
観光と様々な分野の掛け合わせは世の中でも広く注目され、進化が進んでいます。
福祉・医療においては、超高齢化社会が進んでいる現代において、単純にウェルネスをテーマとした旅行だけでなく、年齢や性別、個人が抱える環境に関係なく、従来、人として楽しめる権利を大切にする内容です。
世代を超えて旅行ができる環境が整うと、宿泊事業者と関連する業界事業者は、必然的に収入や利益が増えることとなり、これまで旅行を諦めていた人もターゲットとなることで観光産業全体の市場規模は拡大します。旅行者は〝心豊かな時間や目指している未来社会〟が得られ、「三方よし」の社会が実現します。
何よりも私が感じるのは「DX =デジタル・トランスフォーメーション(デジタル技術を通じた変革)」というテーマに尽きると思います。
この言葉、早い段階で陳腐化すると感じていますが、改めて今回のイベントを振り返る中で10 年は消えない概念であると確信しました。日本の人口減少が確実な中で、世界人口は新興国を中心に増加しています。当然、世界を往来する人も増え、日本にも多くの旅行者が訪ねてくる流れは止められないと思います。
最近「日本の経済力は発展途上国並み」という論調も出ていますが、他国の発展が日本のこれまでの発展を超えているからであって、至極当たり前の話であると同時に、何も日本が劣っているというわけではないとも思います。
観光産業の今後の成長とより上質なホスピタリティサービスの実現には、工学と密接に連携したデジタル化を止めてはならないと思います。
藤原猛氏(タップ ホスピタリティサービス工学研究所 所長)
(国際ホテル旅館2024年11月20日号から抜粋)
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