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  • 旅行会社、OTA
  • 25.07.23

旅行会社クーポンを一括管理「全旅クーポン」 取扱高が過去最高に【全旅】

全旅(東京都中央区)が発行する「全旅クーポン」は、昨年1年間の取扱高が788億円に達し、過去最高を記録した。

全旅クーポンは、全国の旅行会社と宿泊・観光施設や運輸機関との間、または旅行会社間で、安全かつスムーズに金銭のやり取りを行うための決済サービス。クーポンを発行することで、旅行者は現地での精算手続きを行うことなく旅行サービスを受けられ、宿泊・観光施設や運輸機関は確実な支払いを受け取ることができる。現在、全国3200社の旅行会社と1万1000の受け入れ施設が参画しており、そのうち6割強を宿泊施設が占める。

全旅クーポンは、全国旅行業協会(ANTA)に加盟する旅行会社の取引支援を目的に誕生し、約50年の運用実績を持つ。旅行代金の未払い・遅延等のリスクを抑える100%全額保証制度に加え、旅行会社への請求手続きが一括管理・集約できるため、業務効率化のメリットも期待できる。4月からは会費・手数料の価格体系が見直されてより利用しやすくなった。

近年では、ANTA加盟旅行会社に加え、大手旅行会社が加盟する日本旅行業協会(JATA)でも全旅クーポンの活用が進んでいる。経営企画本部本部長兼クーポン事業部部長の髙山貴氏は、「店舗網の集約・整理に伴い、地方に拠点を持つ中小旅行会社が大手旅行会社の商品の販売を請け負う機会が増えている。中小旅行会社との取引を円滑かつ安全に行うための手段として活用されている」と語る。

同様の背景から、大手ホテルチェーンをはじめとする宿泊事業者の参画も増加傾向にある。髙山氏は「ANTAに加盟する旅行会社は、地域密着型ビジネスで地方の企業・団体と強固な関係を構築し、コロナ禍以降も法人契約やツアー旅行を活発に取り扱っている。当社は全旅クーポンの発行に際して厳格な審査を行っているため、与信面でも安心。全国の観光業関係者から信頼を得ている」と語る。

 

(国際ホテル旅館2025年7月20日号)