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  • 25.08.08

第7回 ホテル・レストランショーin関西 出展報告【令和のレベニューマネジメント新常識】

第7回 ホテル・レストランショーin関西 出展報告【令和のレベニューマネジメント新常識】

7月23日から25日にインテックス大阪で開催された「ホテル・レストランショーin関西」に、出展者として参加しました。3日間とも大変な暑さの中ではありましたが、沢山の方々とご挨拶できたことを、この場を借りて心より感謝申し上げます。当日はあまりの暑さだったので、リゾート風の装いで臨みました。

 

本展示会はホテル・レストラン業界をターゲットとしたもので、多くのIT関連企業が出展していました。ただ、数年前に比べてロボット関連の出展者が少なくなっていたようにも感じました。配膳ロボットや清掃ロボットはいくつか見られましたが、革新的だったとも言い難く、生産性向上に寄与する、と言えるかどうか、という微妙な印象を抱きました。

反面、人材関連や清掃サービスなどの分野と、それらの業務管理を支援するアプリの展示が目立ちました。「DX」という言葉も以前ほどは目立たず、一時のブームが一段落したように思います。

レベニューマネジメントシステムについても、かつて大規模な展示ブースを構えていたAI関連企業の姿が今回は見られず、市場シェアがある程度定着したことから、改めて出展する意義が薄れているのかもしれません。自動チェックイン機は着実に普及・浸透していますが、人材不足解消の決定打というよりは、キャッシュフローの簡素化や現金管理の効率化、ミス・不正防止といった観点にシフトしている模様です。

 

来場者側については、コンサルタントが多い印象を受けました。かつては有名ホテルでGMを歴任した人のセカンドキャリアとしてコンサルタントになり、ホテル経営者と話し合いながら会社全体の枠組みや方向性などを示すスタイルが主流でしたが、今は現場に寄り添い、業務を代行・支援するスタイルが増えているようです。

特にレベニューマネジメントを含むOTAの価格調整やサイトコントローラーを使った在庫調整は、どうしても人手が必要ですし、管理画面の操作や設定などの専門知識も必要です。旅館や独立系ホテルはITの専門人材を雇用することが難しいこともあり、代行・支援サービスの需要が高まっています。

このほか、SNSの運用代行を掲げる企業の出展もあり、時代は確実にSNSを介した予約行動を意識していると実感しました。もちろん、SNS対応も重要ですが、あくまでもメインではありません。やはり宿泊事業の中心は、接客を含むサービスレベルの向上と施設品質の継続的な改善にあると思います。

 

私が関わる分野は、導入すればそれで取引終了という単純なものではなく、展示会への出展が即時的な成果に繋がることは少ないですが、最近始めたXのフォロワーやシステム連携等で交流のあるベンダーの方たちと飲みに出かけたりして親睦を深め、有意義な機会となりました。

次回は9月17日・18日にマリンメッセで開催される「Hospitality & Food Week in 九州・沖縄」に出展する予定です。無料IT相談会も実施しますので、ぜひお気軽にお声がけください。

 

小林武嗣氏(C&RM社長)

(国際ホテル旅館2025年8月5日号)

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