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  • 25.11.25

国内最大級のブライダル企業が誕生【ノバレーゼ/エスクリ】

国内最大級のブライダル企業が誕生【ノバレーゼ/エスクリ】

貸会議室の運営や遊休不動産の活用事業等を手掛けるティーケーピー(TKP、東京都新宿区)は、11月14日、同社の持分法適用会社でブライダル事業を展開するエスクリ(東京都中央区)を連結子会社化したと発表した。また、すでにTKPの連結子会社となっているブライダル企業のノバレーゼ(東京都中央区)とエスクリを合併する方針を合わせて発表した。

両社の合併は、ノバレーゼを存続会社、エスクリを消滅会社とする吸収合併を予定しており、両社の株主総会で承認されれば来年4月1日に効力が発生する。エスクリの株式1株に対してノバレーゼの株式0.558株を割当て交付し、この合併に伴い、エスクリは来年3月30日をもって上場廃止となる見込みだ。

TKPは2020年にエスクリと資本業務提携を結び、株式取得を通じて持株比率を高めてきたほか、エスクリが運営する結婚式場への送客、エスクリの子会社である建築会社への内装工事の発注等、協業を進めてきた。

一方、昨年11月にはノバレーゼに対するTOBを行い、12月に連結子会社化した。今年6月末の時点で、TKPはノバレーゼの発行済み株式の59.82%を保有する筆頭株主となっている。

TKPは両社との資本業務提携を進める中で、3社によるブライダル領域での連携を模索。ブライダル業界を取り巻く市場環境の変化を「新たな成長のチャンス」と捉え、業界全体の効率化と業界再編を主導し、成長機会とすべく、両社の経営統合を推進。経営資源の統合と事業シナジーの最大化を図る。

この発表に合わせて、TKPは保有するエスクリのA種種類株式の一部を普通株式へ転換し、取得請求権の行使可能日を前倒しすることで議決権比率を53.76%に引き上げた。残る種類株式も来年3月末に請求権を行使する予定だ。

 

ノバレーゼは結婚式の企画および結婚式場の運営、衣裳レンタル・販売、レストラン事業等を展開する。スタイリッシュで都会的なデザイン、自然に囲まれた開放的なロケーションのハウスウエディング会場を多く運営し、特に地方の中核都市に多くの拠点を有する。1会場1バンケットの設計によるプライベート感、商品・サービスの内製化等によるオリジナル性の高い結婚式が評価されてきた。

会社は2000年に「株式会社ワーカホリック」として設立後、2006年に東証マザーズへ株式上場し、2010年に一部上場を果たした。投資会社によるTOBおよび上場廃止を経て、2023年に東証スタンダード市場に再上場した。

エスクリは2003年設立。婚礼コンサルティングからスタートし、2005年から直営結婚式場の運営事業に乗り出した。大都市圏を中心に直営・提携の結婚式場を展開し、結婚式の企画運営を主軸に、宴会・パーティーの企画運営、ホテルスタイルの施設を通じた宿泊事業、レストランの運営等も手掛ける。また、建築不動産関連事業として店舗の内外装工事の請負や設計監理、住宅建築、コンテナ事業等も手掛けている。2010年に東証マザーズへ上場後、2012年には東証一部に変更、現在はスタンダード市場に上場している。

両社のネットワークを組み合わせることで、1都2府28県に68施設の拠点網が形成され、売上規模450億円(連結売上を含む)と国内上位クラスのブライダル事業者グループが誕生することになる。

また、衣裳、装花、映像等の婚礼関連アイテム・サービスを相互に活用することで、品質と利益率の向上を図る。広告宣伝費やシステム、人材採用等を一体化することでてスケールメリットが生まれ、SNSを活用したデジタル集客戦略への転換、共同調達による仕入れコストの低減や本社機能の統合による効率化、経営基盤の安定化も確立し、両社の人材交流や教育・研修プログラムの統合等によるサービス品質向上も進める。

TKPは遊休資産となっているオフィスビル・宿泊施設・ホール等を、会議室・宿泊研修施設・ビジネスホテル・イベント会場として再生・シェアリングする空間再生事業を展開してきた。今回、このノウハウをブライダル施設にも展開し、両社が運営・保有する施設の稼働最適化を図ることを目指す。TKPが持つ3万社の法人顧客基盤を活用し、平日の企業イベントや個人の記念日行事・イベント等で婚礼施設を活用するハイブリッドモデルを進め、稼働率向上と収益の安定化を目指す。

 

(国際ホテル旅館2025年11月20日号から抜粋)