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  • 25.04.08

第1回 建物とまちの歴史 地域の人たちのストーリーを発信◆NIPPONIA 福住 宿場町【デジタルツールが叶える 生産性向上とおもてなし】

第1回 建物とまちの歴史 地域の人たちのストーリーを発信◆NIPPONIA 福住 宿場町【デジタルツールが叶える 生産性向上とおもてなし】

西国と京をつなぐ西京街道の宿場町として栄え、今も歴史的な町並みが残る兵庫県福住地区。現存する古民家を活用し、飲食店やショップ等が45軒ほど建ち並んでいる。

この福住地区のエリアマネジメントおよび町づくりのプロデュース等を手掛けているのが、 LocalPRPlan(兵庫県丹波篠山市)代表の安達鷹⽮氏だ。同社は一昨年9月、福住地区に残る築250年の古民家を改修した宿泊施設「NIPPONIA福住宿場町」の運営を開始した。これに合わせて、客室5室にルーツ(名古屋市中区)の客室インフォメーションサービス「crotta」を搭載したタブレット端末を設置した。

安達氏は、客室インフォメーションサービスの導入には二つの目的があったと語る。
「一つは、滞在中の宿泊客とのコミュニケーションツールとして。万が一の緊急時にもホテルスタッフとスムーズに連絡が取れ、問合せ・質問の多い事項もcrottaの中にまとめて表示することで、宿泊客の滞在サポートに繋がると考えた。もう一つは、宿と福住の情報をより効果的に発信するツールとしての活用。福住ならではの滞在体験を楽しむきっかけとして、まちや建物の歴史、周辺店舗・施設の魅力を宿泊客に発信したかった」(安達氏)。
安達氏は福住が伝統的建造物群保存地区に選定された2012年からまちづくりに携
わり、福住に移住してきた人たちの生活・開業の支援等も行ってきた。この活動を通じて、福住で様々な取り組みに挑戦する人たちと交流、そのストーリーを旅行者とも共有したいと考えていた。「NIPPONIA福住宿場町の宿泊客は、丹波篠山の歴史に興味を持つ人のほか、日本の伝統的な建築様式や暮らしを体験したいと考える人も多く、最近は海外OTAの活用に伴うインバウンド旅行者の予約も増えている。客室インフォメーションサービスの導入に際しては、機能はもちろん、デザイン性やUIにもこだわりたいと考えており、複数の製品を比較検討した。その中でも特に画面デザインが洗練されていると感じたことが、crotta導入の決め手になった」と安達氏は振り返る。
LocalPRPlanによる運営開始から1年が経過し、宿泊客層がさらに広がっているNIPPONIA福住宿場町。今後は大人数ファミリーの旅行やウエディング等の需要も想定した一棟貸しの提供を始める計画もある。「福住への滞在を通じてまちの深い魅力に触れ、福住のファンをさらに増やしていきたい」と安達氏。

【企画】株式会社ルーツ

(国際ホテル旅館2025年4月5日号)

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