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  • 25.05.07

第2回 高品質なサービスの提供と業務効率化の両立を実現◆嬉野八十八【デジタルツールが叶える 生産性向上とおもてなし】

第2回 高品質なサービスの提供と業務効率化の両立を実現◆嬉野八十八【デジタルツールが叶える 生産性向上とおもてなし】

2023年10月1日に開業した嬉野八十八(やどや、佐賀県嬉野市)。全ての客室に源泉100%かけ流しの温泉を完備し、お茶どころ嬉野の魅力を体感できる滞在体験、西九州の食・工芸・風土など、地域価値を存分に活かした「心と体が調い和していく湯宿」を目指すラグジュアリー旅館として営業している。

運営するJR九州ホテルズアンドリゾーツ(福岡市博多区)は、開業準備の段階から高品質な宿泊サービスの提供とDX推進の両立を視野に入れていた。

総支配人の吉田進一氏は「新規開業の施設だからこそ、10年先・20年先を見据えた館内設備を整備し、宿泊客のニーズや期待に応える機能を持ちつつ、われわれ運営者の業務効率化や価値向上にも資するものを選択したいと考えた」と語る。そのため、客室には内線電話の代わりにタブレット端末を設置し、テレビも機能豊富でコンテンツ管理がしやすいスマートテレビを選択、それぞれのインフォメーションシステムとしてルーツ(名古屋市中区)の「crotta」シリーズを採用した。

「crottaがタブレット端末向けシステムとスマートテレビ向けの両方を展開していることは、システム選定の上で重要なアドバンテージだった。機能やサービス、デザインに統一性を持たせられること、運用上の様々な問合せ・相談をまとめてルーツさんにできること等にメリットを感じた」(吉田氏)。

一つネックになったのは、嬉野八十八が準備していた宿泊業務管理システム(PMS)とcrottaとの連携実績が無かったこと。ただ、吉田氏はこの時の対応・サポートも導入の決め手になったと振り返る。

「夕食はプリフィクス会席で、宿泊客にはチェックイン後にメイン料理を含むメニューを客室タブレットで見比べながら選んでいただく。開業準備中の段階で、このオーダーをPMSに連携し、集計から決済までを自動化することを検討していた。その連携意図をルーツのセールス担当者が的確に汲み取り、開発担当者にも迅速に対応してもらえた。当時のスピード感や柔軟性は心強かったし、その後、機能・仕様の変更やアレンジなどを依頼した際にも同様の印象を抱いた」(吉田氏)。

嬉野八十八の開業に先立つ2022年9月に西九州新幹線が開通し、嬉野温泉駅も誕生。訪日外国人旅行者をはじめ、より幅広い層の旅行者が嬉野温泉を訪れるようになっている。

「特別な時間を過ごしていただくため、煩わしさや面倒を感じることなく、快適に寛げるような滞在体験を提供したい。チェックイン時の説明を簡潔にする代わりに動画による滞在案内を行っているが、今後も滞在をスマートにサポートできるよう、crottaを通じた情報発信をさらに充実させていきたい」と吉田氏。

【企画】株式会社ルーツ

(国際ホテル旅館2025年5月5日号)

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