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  • リニューアル、リブランド
  • 25.05.07

「お茶」をテーマにした滞在体験を提供【松本ツーリストホテル】

「お茶」をテーマにした滞在体験を提供【松本ツーリストホテル】

松本ツーリストホテル(長野県松本市)は、昨年4月にアネックス館を開業した。

アネックス館は1975年開業の別館(南館)を全面改装したもの。同社の祖業である天保12年創業のお茶専門店「お茶の堤治」の歴史を踏まえて、館内には「茶客室」と名付けた客室や「茶ラウンジ」「茶イブラリー」を設置している。また、これに合わせてアネックス棟1階の「堤治」もリニューアルオープンした。

客室は和モダンを基調に、木目の内装や家具、落ち着いた色合いの壁紙などを採用し、コンパクトながら落ち着いて過ごせる、茶室のような空間とした。ホテル特製のお茶パック3点セット、国産緑茶葉を配合したインバスアメニティなど、備品類にもこだわった。

2階部分はレイアウトを全面刷新。宿泊客がお茶を楽しめる「茶ラウンジ」と、約6800冊のコミックが集まる「茶イブラリー」が設けられた。

茶イブラリーは、茶室と図書館が融合した憩いの空間として、日本茶を飲みながら読書が楽しめる。設置されているコミックは、ビーエムジャパン(愛知県知多市)のコミックレンタルサービスを活用したもの。もともと本館に設けられていたコミックコーナーを移設・拡張したものだ。

本館のコミックコーナーは10数年前に設置し、約2000冊のコミックは自社で購入・管理していた。代表取締役社長の縣秀享氏は「新しいサービスの先駆けになりたいと考えて設置したが、汚損や紛失などのトラブルなどもあり、自社管理することの大変さを痛感していた」と振り返る。

アネックス館への移設に際して、複数のコミックレンタルサービスを比較検討した中で、「問合せの段階から親切丁寧に対応してもらえたこと」(縣氏)などが決め手となり、ビーエムジャパンへの依頼を決めた。

自社で管理してきた経験があるからこそ、ビーエムジャパンに依頼することのメリットが大きいと判断。「コミックを定期的に入れ替えられ、話題の新刊を並べられたり、万が一汚れても取り替えたりすることができる。コミックの良い状態を維持できていることで、宿泊客からの口コミ・評価が飛躍的に高まり、紛失などのトラブルも大幅に減った」と縣氏は語る。

コミック以外の書籍・情報も充実。お茶に関する書籍、同社がサポートする地元プロサッカーチーム松本山雅FCに関する情報、松本市観光大使を務める漫画家の鈴木ともこさんの作品なども用意されている。これらの多くは松本ツーリストホテルが独自に調達しているが、企画・設計の段階からビーエムジャパンと情報を共有し、これらに配慮した書棚の配置・設計なども提案されたという。

「松本ツーリストホテルは市内初のビジネスホテルとして開業。今日まで『エリア第一号』を目指し、新しいサービスの導入にも積極的に取り組んできた。当ホテルと茶イブラリーを通じて、松本を訪れる国内外の旅行者が松本や日本茶の魅力に触れるきっかけになれば嬉しい」と縣氏。

(国際ホテル旅館2025年5月5日号から抜粋)