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経営者に聞く
社員のベースアップ 最低給与を26万円からに引き上げ【コアグローバルマネジメント】
コアグローバルマネジメント(東京都中央区)では、都市部の宿泊主体型ホテル「クインテッサホテル」におけるComic&Booksがスマッシュヒット。ホテル館内に8000冊から1万冊のコミックを備えたMANGA Libraryを設置するもので、福岡や大阪、東京等で展開しており、いずれも新たな顧客層の開拓に成功した。
これに続くものとして、代表取締役の中野正純氏は「Comic&Booksが、若い・アクティブな層を獲得する『動』のホテルとすると、今年はその逆の『静』を計画。滞在を通じてリラックス・リフレッシュできるような『ウェルネス』をキーワードにしたホテルの準備を進めている」と語る。
「大浴場やサウナは、宿泊主体型ホテルでは設置が難しい場合もある。その場合、客室に居ながらウェルネスな体験ができる工夫・演出をしたい。この方法であれば既存ホテルのリブランド・リニューアルにも対応しやすく、出店の幅が広がる。今年は3ホテルをこのタイプで新規開業する予定で、さらに+αで既存ホテルの改装も検討し、クインテッサホテルはこの2つのコンセプトを軸に展開を進める」と語る。
また、同社は1月から社員の最低給与のベースアップを実施する。当社およびグループ会社の運営ホテルの新卒者を含む正社員、契約社員等、合計約400人を対象に、最低給与を月額26万円とする。
「昨今の物価上昇・インフレ傾向に加え、スキルやノウハウを持った人材の定着、異業種からの転職人材の受け入れ等を考慮した。従業員の待遇改善を通じて、商品・サービスの品質向上や地域貢献、企業価値の向上にも繋げたい」と中野氏。