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経営者に聞く

「接客コンテスト」が従業員のモチベーションに【JR西日本ヴィアイン】

「接客コンテスト」が従業員のモチベーションに【JR西日本ヴィアイン】

宿泊特化型ホテル「ヴィアイン」を国内主要都市に展開。主に新幹線の主要停車駅周辺に出店を進める立地環境を重要な武器の一つとして、ビジネスパーソンを主要ターゲットに据えて今後もネットワーク拡大を進める。

同時に、インバウンドや観光・レジャーの宿泊需要の長期的な増加を見込んで、昨年新規オープンしたホテルのうち「ヴィアイン京都駅八条口」「ヴィアイン心斎橋四ツ橋」「ヴィアイン日本橋人形町」は従来よりもツイン・ダブルルームの比率を増やし、クロークのスペースを広く確保するなどの取り組みも。

同社はスタッフの接客品質に特に力を入れ、6年前から「接客コンテスト」を年1回開催している。全26ホテルから2名の代表者に参加してもらい、特定のシチュエーションと課題を設定して、ロールプレイング形式で接客してもらう。

終了後は、代表者や応援スタッフも含めて参加者全員で懇親会を開催。ここでホテルを超えた交流が活発になり、チェーンホテルとしても良い効果が生まれているという。

「あるホテルに会員客の獲得に強いスタッフがいるのですが、昨年行った懇親会で、そのスタッフが他ホテルのスタッフたちから質問攻めにされていました。後で聞いたところ、質問攻めにしていたスタッフの一人は、そこで聞いた話を日報にまとめて報告したそうで、スタッフ全体で会員客獲得のヒントを共有できたそうです。ホテルの拠点を超えた交流の機会があることは、接客のノウハウやコミュニケーションの技術だけでなく、悩みや考えを共有する機会としても大きな意味があります。自分と似たような思い・気持ちを持つスタッフが全国各地にいるという仲間意識が、当社で仕事をする上での励みや勇気に繋がることを期待しています」(坪口氏)