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コミックスペースを設置【更紗ホテルズ】

コミックスペースを設置【更紗ホテルズ】

更紗ホテルズ(大阪市浪速区)は、昨年7月から運営ホテル内にコミックスペースを設置している。

同社が運営するSARASA HOTEL新大阪(大阪市淀川区)、SARASA HOTEL心斎橋(大阪市中央区)、SARASA HOTELなんば(大阪市浪速区)の3ホテルに設けた。各ホテルとも約1000冊ずつ用意し、宿泊客は滞在中いつでも利用可能。客室に持ち込むこともできる。

取締役統括本部長の北原信輔氏は「新大阪は出張等のビジネス客が多く、30代から40代の男性向けのタイトルを揃えました。一方、心斎橋は観光・レジャー客が中心のため、少女マンガのタイトルを多くしています」と語る。

コロナ禍で宿泊需要が蒸発し、新たな顧客創造・新しいホテル利用の提案を模索する中で生まれたアイデアの一つがコミックスペースだった。企画した北原氏は「旅先でもホテルの客室で過ごす時間が増えている。部屋に居ながら楽しめるコンテンツとして、頭に浮かんだのがコミックでした」と振り返る。

コミック・書籍のレンタルサービスを手掛けるビーエムジャパン(愛知県知多市)に依頼。タイトルは年3~4回のペースで入れ替えを行うが、ビーエムジャパンが予め用意したアンケート用紙を活用して宿泊客の要望をリサーチ。次回の入れ替え時に反映するなど、ニーズやトレンドを反映した入れ替えを提案する点も評価したという。