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世界的な顧客基盤を武器に規模拡大【CROSS HOTELS & RESORTS】

世界的な顧客基盤を武器に規模拡大【CROSS HOTELS & RESORTS】

タイ・バンコク本拠でライフスタイルホテルやリゾートホテルを運営するクロスホテルズ&リゾーツ(CROSS HOTELS & RESORTS)。世界各国にネットワークを持つオーストラリアの大手旅行会社フライト・センター・トラベル・グループを親会社に持つ強力な顧客基盤を背景に、東南アジアや豪州等で17ホテルを展開する。日本では2021年7月、沖縄・古宇利島に「アウェイ沖縄古宇利島リゾート(AWAY OKINAWA KOURI ISLAND RESORT)を開業したが、今後、都市部も含めてさらに出店展開を進めたいとしている。

同社はCROSS、AWAY、LUMEN等のブランドを展開。CEOのHarry Thaliwal(ハリー・タリワー)氏は「当社の運営ホテルは、都市部でも宿泊客1組の平均泊数が2泊を超え、1週間の長期滞在も珍しくない。ステイケーションやワーケーションの需要にいち早く着目し、それに対応した機能・サービスを提供してきた」と語る。

日本国内への出店にも意欲を持つ。「沖縄にフランチャイズの施設があるが、東京や大阪等の大都市圏をはじめとする全国各地で、直営・MCによる契約形態も含めて展開を進めていきたい。ホテルはオーナーと運営会社との話し合い・コミュニケーションによって付加価値が創出される。立地環境やエリア特性を反映したホテル開発も収益性に大きく影響するので、各ホテルブランドの基準に沿った上で、様々な条件に柔軟に対応したい」としている。

同社は親会社である世界的旅行会社、フライト・センター・トラベル・グループのネットワークを最大限に活用。旅行に必要なサービスをトータルで提供できることを強みとする。

「フライトセンタートラベルグループは、本拠地のオーストラリアとニュージーランドのみならず、南北アメリカ、EMEA (欧州・中東・アフリカ大陸)、アジアでも事業を展開。約40の旅行ブランドを有する。特に法人旅行の領域においては。各地のランドオペレーターとの提携を通じて約90カ国・地域のネットワークを持つ。日本においても宴会場や会議室を館内に備えたホテル、または国際会議場や展示会場が近隣にあるホテルの開発または運営にも力を入れたい」とタリワー氏。