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経営者に聞く

元タカラジェンヌ 新たな舞台でも花開く【宝塚ホテル】

元タカラジェンヌ 新たな舞台でも花開く【宝塚ホテル】

6月21日に移転開業した宝塚ホテル(兵庫県宝塚市)。この支配人に、元・宝塚歌劇団の憧花(とうか)ゆりの氏が就任した。

憧花氏は宝塚歌劇団で月組の実力派娘役として2018年まで活躍した。退団後も音楽の道を進む中、阪神阪急ホテルズ(大阪市北区)から「宝塚ホテル」が生まれ変わるにあたり、宝塚大劇場オフィシャルホテルとしてホテルと劇場とを繋ぐ役割を務めてほしい、と打診された。「ホテルは全くの未経験でしたが、生徒(団員)だった私だからこそ、果たすべきことがあるのではないかと考えてお引き受けしました」(憧花氏)。

普段は宝塚大劇場の開演前や終演後の時間帯を中心に、宿泊や食事でホテルを訪れる利用客をロビーで出迎えるほか、スタッフを対象とする立居振る舞いのトレーニング、2階の宝塚歌劇団ギャラリーの展示監修、ホテルで開催する宝塚OGのイベントの企画管理などを担当している。

「開業前には業務内容などを座学で勉強するなどしたものの、実務経験が無かったので最初は不安な気持ちもありました。実際に開業してロビーに立つと、ホテルは劇場とともに時間が流れていることを実感しています。宝塚ホテルのコンセプトである『夢のつづき』の通り、宝塚大劇場の世界観を引き継ぐホテルを目指して、宝塚歌劇団という『夢の世界』をホテルでも楽しんでいただくために、夢の世界を作ってきた私の経験を活かしていきたいと思います」(憧花氏)。