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経営者に聞く

国や地域に貢献する宿泊経営【JCHA、全日本シティホテル連盟】

国や地域に貢献する宿泊経営【JCHA、全日本シティホテル連盟】

全国で900を超えるホテル(正会員・準会員)が加盟する一般社団法人 全日本シティホテル連盟(JCHA、東京都千代田区)。来年・2021年の設立50周年を控えて、会長でホテルリバージュアケボノ(福井県福井市)代表取締役社長の清水嗣能氏は「ホテルは地域との共存共栄が重要」と語る。

 

東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けてホテルの新規開業が相次ぎ、大都市圏を中心にホテルの供給客室数が増加の一途を辿り、会期終了後の需給バランスが心配されるなか、清水氏は「長期的な見通しは決して悲観的なものではなく、短期的なリスク要因はあれど長期的には訪日外客が国内の宿泊需要を支える、あるいは押し上げることは間違いないと思う」と語る。

交通アクセスに恵まれない観光地でもSNSなどを通じて魅力が広く知られれば国内外から旅行者を集められることが証明されつつあり、訪日外客の増加が地方の観光産業の活性化に繋がることを期待する。

「日本が真の観光立国を目指しており、宿泊業は重要な役割を担う。中でも、各地の独立経営ホテルはそれぞれの地域によって成り立っているところが大きく、私たち経営者は『国のため』『地域のため』により良いホテルを目指すべきだと考える。JCHAは、会員ホテルの経営者の皆さんがこういった思いのもとに経営活動を行うことを支援する存在でありたいと思う」(清水氏)