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経営者に聞く

地域コミュニティに根差したマネジメント【ホテル日航つくば/ホテルJALシティつくば総支配人 古澤聡氏】
ホテル日航つくばおよびホテルJALシティつくば(茨城県つくば市)に、1月1日付で古澤聡氏が総支配人として就任した。古澤氏は1993年にホテルオークラ(東京都港区)へ入社。国内外のホテルや本部で運営管理、組織統合・整理、グループ人事など、数々のプロジェクトで重要な役割を担ってきた。ホテル経営では、人や組織をいかにまとめ、ベクトルを合わせるかが重要であることを実感し、大きな財産となる経験ができたという古澤氏。その豊富な経験を生かし、両ホテルの新たな価値創造に取り組む。
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――1993年にホテルオークラへ入社した。
古澤 2年間のジョブローテーションを経て、経理部に配属され、売掛金管理や資金管理、決算など経営基盤を支える業務を担当しました。その後、ホテルオークラのチェーン本部にあたる事業部へ異動し、不良資産の売却、組織再編に関わる実務、金融機関からの資金調達、グループホテルの業績管理、ホテルコンサルティング業務などを担当しました。
当時は、ホテル経営が収益性や経営効率も重視する時代へと転換するタイミングでした。その変革の最前線で経験を積むことができたのは、私にとって大きな財産となっています。
良い施設やサービスを提供するためには健全な経営が大前提であり、利益管理の視点を徹底的に学んだことが、現在の礎となっています。
――2010年からJALホテルズ(当時)へ出向した。
古澤 2008年にマカオでホテルの開業準備プロジェクトに携わっていましたが、半年でリーマン・ショックの影響で計画が凍結。帰国後にJALホテルズとの経営統合プロジェクトに参画しました。
ここでは、異なる企業文化を持つ組織をまとめ、それぞれの社員や文化を尊重しながら、「オークラ」「ホテルニッコー」「ホテルJALシティ」の3ブランドを持つホテル運営会社の組織統合と、経営体制を構築する実務を担当しました。
――統合後、オークラニッコーホテルマネジメントおよびホテルオークラの総務人事部門の役員を兼務し、2022年にはグランドニッコー東京台場の運営会社の取締役常務執行役員・総支配人代理・総支配人室長に就任した。
古澤 赴任当時はコロナ禍の厳しい環境下でしたが、インバウンド需要の回復を見据え、人員配置や収益管理の見直しに着手しました。2年目には単年度黒字化を達成し、過去最高の売上・利益を更新する道筋をつくることができました。
海外も含めた複数の異なる組織での業務推進や、財務および交渉の経験があったからこそ、困難な局面でも冷静に対応できたように思います。
――今回、総支配人として着任した2ホテルを、どのようなホテルと捉えているか。
古澤 前身となる筑波第一ホテルは、1983年、建築家・磯崎新氏が設計した「つくばセンタービル」の中核施設として開業しました。当時は、街の中心で人々が集う場をコンセプトに設計されたと聞いています。その後も地域コミュニティに根差した運営を続け、現在も地域の人々が集い、交流する場としての役割を果たしています。
2001年には「オークラフロンティアホテルつくば」として運営を開始し、2020年4月には本館を「ホテル日航つくば」、国際会議場に直結するエポカル館を「ホテルJALシティつくば」へとリブランドしました。
今後も地域住民や企業、各種団体の交流拠点としての価値をさらに高めたいと考えています。
(国際ホテル旅館2026年9月5日号から抜粋)
