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経営者に聞く

新しいホテルの過ごし方を提案【スーパーホテル】

新しいホテルの過ごし方を提案【スーパーホテル】

コロナ禍を機に、新たな滞在体験を次々と提案するスーパーホテル(大阪市西区)。代表取締役社長の山本建策氏は「ホテル周辺の近隣在住者をターゲットに、宿泊を通じて日常の疲れをリセットしたり、地元の魅力を再発見したりする『安・近・短』の小旅行を提案。周辺飲食店で利用できる食事券をセットにした宿泊プランの販売や、地酒を含むアルコールやソフトドリンクを泊客自身がアレンジして利用できるフリーのウェルカムバーの設置等を行っている」と語る。

地元客や女性の一人客、シニア世代等、新たな顧客層との接点が生まれ、あるホテルでは、照明一体型プロジェクター「popIn Aladdin」を設置した客室「シアタールーム」を、地元在住の祖父母と孫が毎週のように利用するという実績も。

2020年9月からは、各ホテルのアテンダント(スタッフ)が地域の魅力をより探求し、宿泊客にとってより気軽に相談できる存在として「ご当地結びスタ」を任命する取り組みを始めた。

「ホテル周辺の観光スポットや飲食店等の情報を自ら収集し、宿泊客に分かりやすく説明したり、情報発信したりする。定期的にオンラインミーティングを開催し、それぞれの活動を共有する機会も設ける。今後は人材育成にも繋がる取り組みとして継続したい」と山本氏。

SNSを活用した情報発信に力を入れる。昨年10月27日開業のスーパーホテルPremier池袋天然温泉(東京都豊島区)は、昨年末の時点で女性客比率が6割。この集客にもSNSを活用している。「TikTokのメインユーザーであるZ世代も、私たちにとっては潜在顧客となる存在。将来、出張や旅行に出かける時にスーパーホテルへの宿泊が候補に挙がってほしいですね」と山本氏。