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経営者に聞く

旅行会社「ELLISTA」インバウンドでまちづくり支援【UDS】

旅行会社「ELLISTA」インバウンドでまちづくり支援【UDS】

「まちづくり」を事業の軸に据え、ホテルや商業施設、公共施設、住宅など、様々な分野の空間の事業企画から建築設計・デザイン、さらに運営までを一貫して手がけるUDS。人口構造が変化する日本国内では、まちづくりに「インバウンド」が重要な役割を果たすとして、事業を通じて地域を訪れる人=交流人口を増やす施策を提案する。

昨年、東京・新宿に開設したインバウンド事業者向けのコワーキングスペース「INBOUND LEAGUE」(インバウンドリーグ)や、外国人旅行者をターゲットにした着地型ツアーを企画・販売する旅行会社「ELLISTA」(エリスタ)の設立などを通じて、外国人旅行者が全国各地を訪れる機会を創出。地方創生への貢献を目指す。

9月から、近江八幡の旧市街・仲屋町通りにある古民家やオフィスビルをコンバージョン・改装したゲストハウスの運営支援を開始。エリスタは、このゲストハウスへの滞在を含む近江八幡の周遊ツアーを企画し、京都のホテルカンラ京都(京都市下京区)の宿泊客向けに案内・販売。ツアー造成には同ホテルのスタッフも参加する。

中川敬文社長は「ホテルの機能に、宿泊・飲食・宴会に次いで『旅行』を加えたい。当社の運営施設において、特に外国人宿泊客はスタッフとの直接交流をかなり重視して『Like a Japanese』=日本人がふだん体験していることを自分たちも体験したい、という相談をしている。WebサイトやSNS、ガイドブックなどに日本の観光情報が溢れ返っていてもLike a Japaneseを模索している」とし、ホテルスタッフが宿泊客との交流を通じて宿泊客のニーズを直接聞いていることをツアーの企画や商品造成などに取り入れることで、宿泊客の満足度が高いツアーを提案できるのではないかと考える。