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経営者に聞く

Webマーケティングで宿泊経営を支援【宿泊予約経営研究所】

Webマーケティングで宿泊経営を支援【宿泊予約経営研究所】

宿泊予約経営研究所(横浜市西区)は、設立15周年を迎えた昨年、経営体制を刷新。兼松和貴氏が取締役に就任した。

兼松氏は「“良地良宿”の理念のもと、全国の宿屋を応援する姿勢は今後も継続していく」と語る。

ホテルや旅館のWebマーケティングサービスには様々な会社が参入しているが、その中で改めて自社の強みについて「15年間にわたる経験と累計約4700軒の運用実績に基づくノウハウの蓄積。全国展開のホテルチェーンや独立経営のホテル・旅館、新規参入・新業態の宿泊施設と、様々な業態とWeb集客に対する多様な考え・ニーズに対応したソリューションを通じて、取引施設のWeb集客を支援してきた」と語る。

「最近は『現場の状況に配慮したプラン企画』も意識している。例えば、環境配慮の観点からアメニティの一部を省いたり変更したりする『エコプラン』というものがあるが、このプランの対象客室が一般の宿泊プランで販売した客室と混在すると、部屋によってアメニティを置いたり置かなかったり、置くものが変わったりして、かえってルームメンテナンス業務の煩雑化と効率悪化を招いてしまうケースがある。単に集客効果を追求するだけでなく、宿泊施設の現場の実情にも配慮することが重要だと感じている」(兼松氏)

同社は2018年から長野県・天龍峡温泉の旅館「峡泉」を取得、運営を始めた。

「峡泉は2019年の年間売上が前年比170%を達成。業績だけでなく、旅館運営・経営の実情を理解するという意味でも、本業のWebマーケティング事業における寄与度は大きい。日本の宿泊業は多様なオーナー・経営者によって成り立っている。経営者一人一人が目指す宿泊経営に寄り添い、持続的な経営の実現を集客面からサポートしたい」(兼松氏)