不動産売買や宿泊施設の管理運営を行うレ・コネクション（京都市下京区）と京阪電鉄不動産（大阪市中央区）は、２月15日、両社の業務提携で共同再生した２棟の京町家一棟貸し宿泊施設をオープンした。

２棟は、いずれも昭和25年以前に伝統的木造軸組構法により建てられたもの。空き家となり手入れされずに放置されていた物件を、丈夫な梁や柱を可能な限り活かしつつ、非日常感を感じられる一棟貸しの宿泊施設に改装した。趣を残しながら再生することで長年培われてきた京都の魅力を次世代に紡ぐ役割を担う。

レ・コネクションは2016年4月に起業。京町家の保存と再生・活用する取り組みを積極的に行っている。１日１組限定の一棟貸しを中心に、現在京都市内で管理運営する宿泊施設は48棟にのぼり、今夏70棟まで拡大を予定している。企画から運営までを自社で一貫して行い、質の高いサービスを提供する。京阪電鉄不動産とは2019年6月に共同事業協定を締結して京町家リノベーション事業に取り組んでおり、今回オープンの２棟を皮切りに、今後共同で年間８棟の京町家の再生を目指す。