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  • 開発、開業計画
  • 20.04.21

ホテルの新規開業・開発計画にも影響【新型コロナ 宿泊業に打撃】

ホテルの新規開業・開発計画にも影響【新型コロナ 宿泊業に打撃】

新型コロナウイルス感染拡大の影響が、ホテルの新規開業・開発計画にも及んでいる。先行き不透明な状況の中でのオープニングを避けるため、また、資材や備品の納品遅れで準備が滞っている状況を踏まえて、当初予定していた開業日を延期する決断を下したホテルが相次いでいる。国内外ともに旅行者が見込めず、ホテル運営会社各社は足元の環境悪化への対応に頭を痛めているが、一部の建設会社が工事の一時休止を決めるなどしており、計画の遅れは今後さらに広がる恐れがある。

東京オリンピック・パラリンピック関連や訪日外国人旅行者の宿泊需要を見越して、開業準備を進めていたホテルも多い。この時期、東京都心部や横浜市内などの首都圏を中心に各地でオープニングが予定されていたが、人が動きづらい状況の中でスケジュールを強行するよりも、従業員やスタッフ、利用客の安全確保に向けた対策を優先して、開業日を延期・変更する判断を下している。

また、館内施設に使われる資材や備品の納品が遅れ、開業日を延期しているケースも。特に、新型コロナウイルス感染拡大の“震源地”となった中国を製造拠点とする製品の輸入が遅れているケースが複数見受けられる。

大手建設会社が担当する工事の一時休止を決めたことで、今後、さらに影響が広がる可能性も出てきた。ホテルの施工実績も豊富な清水建設(東京都中央区)は4月13日、緊急事態宣言の対象地域にある作業所について、宣言が終了するまで閉所することを決めた。西松建設(東京都港区)も7都府県での行使を中止する方針を示したと報じられている。