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  • 旅行会社、OTA
  • 20.05.11

世界の96%が旅行者の入国を制限【UNWTO】

世界の96%が旅行者の入国を制限【UNWTO】

国連世界観光機関(UNWTO、本部:スペインマドリード)は4月16日、新型コロナウイルス・COVID-19の感染拡大を抑えるために、世界の主要旅行目的地の96%が制限を課しているとの調査報告を発表した。新型コロナウイルスがもたらした観光・旅行業界の混乱は、世界的な規模に広がっている。

UNWTOは、世界の主要旅行目的地209カ所を対象に調査を実施。新型コロナウイルスに対する世界各国・地域の対応はほぼ一貫しており、4月6日現在、アフリカ・アジア・太平洋および中東のほぼ全ての目的地が制限措置を採り、アメリカでは92%、ヨーロッパでは93%が同様の措置を講じていた。

209カ所中、約90カ所は観光客に対して国境を完全または部分的に閉鎖し、約40カ所は特定の目的地に対する制限(例:特定の地域Xから入国しようとした旅行者への入国制限)を貸している。状況に応じて制限措置のレベルを調整する動きもみられたという。

UNWTOは、制限措置は公衆衛生を第一に考えたものだが、これによって旅行・観光分野の利益が脅かされ、世界で何100万もの雇用が失われ、平等と持続可能な経済成長の分野での進展が後退する可能性を指摘。各国政府に対して旅行制限を継続的に見直し、安全が確保され次第、制限を緩和または解除することを要請するとしている。