NEWS

ニュース

  • 開発、開業計画
  • 25.09.22

2035年に250ホテル体制目指す【西武・プリンスホテルズワールドワイド】

2035年に250ホテル体制目指す【西武・プリンスホテルズワールドワイド】

西武・プリンスホテルズワールドワイド(SPW、東京都豊島区)は9月16日、ライフスタイルホテル「ACE HOTEL(エースホテル)」を世界各地で展開するAce Group International(米国ニューヨーク州)およびその子会社の全株式を取得し、子会社化すると発表した。

 

この取得はSPWが米国に新設した100%出資の子会社Ace Hotels Worldwideを通じて進められ、9月中の完了を予定している。取得価額は最大9000万米ドル(132億3000万円=1ドル147円)ほどを見込んでいる。

エースホテルは1999年に米国シアトルで誕生。地域文化との共生を軸に、独創的なデザインやアート、音楽を融合した空間づくりで支持を集めてきた。2009年以降は各地への展開を進め、2021年にはエースホテル京都(京都市中京区)を開業。単なる宿泊施設にとどまらず「人とカルチャーが交わる場」を提供するブランドとして、世界各地のクリエイティブ層から厚い支持を得ている。

 

SPWは2017年、豪州のStayWell Holdings(現:Seibu Prince Hotels Worldwide Asia Pacific)の事業を取得し、本格的な海外展開を見据えた基盤整備を進めてきた。昨年5月、西武ホールディングスは「西武グループ長期戦略2035」を策定。ホテル事業は「日本をオリジンとしたグローバルホテルチェーン」を目指し、世界250ホテル体制の構築に向けて、パフォーマンス向上とネットワークの拡大を成長戦略に掲げている。

今回、ACE HOTELを西武グループに迎え入れたことで、SPWにとってはライフスタイルホテルブランドが加わることによるブランドポートフォリオの充実が進み、ACE HOTELが有するブランディングノウハウの共有・活用による新たな体験価値の創出が期待される。一方、ACE HOTELにとっては西武グループの安定的な経営・事業インフラを基盤にした事業活動や成長戦略が進められる。双方にとって、アジア太平洋や中東に強みのあるSPWと、北米・欧州に出店経験や開発ノウハウを有するACE HOTELが開発を相互補完することによる出店機会の拡大や、西武グループの会員組織である「SEIBU PRINCE CLUB」とACE HOTELの顧客基盤の拡充等、開発から運営、集客等、様々な相乗効果が期待できるとしている。

 

SPW代表取締役社長の金田佳季氏は「当社が目指すべき姿を実現する上で、ACE HOTELとの提携は大きな起爆剤になる。ACE HOTELの確立されたブランド価値観やカルチャーを最大限に尊重しながら、『地域との共生』という共通のビジョンを軸にしたホテルづくりを進めていきたい」と語る。

西武ホールディングス代表取締役会長兼CEOの後藤高志氏は「東京ガーデンテラス紀尾井町の流動化をはじめとするキャピタルリサイクル(保有資産の売却益を活用した再投資)を引き続き推進する。今後もM&Aの可能性は大いにあるが、事業のベースにある理念やビジョンを共有できるかどうかが重要だと考えており、この点、ACE HOTELの経営陣と共鳴することができた」と語る。

 

(国際ホテル旅館2025年9月20日号から抜粋)