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  • 25.12.19

魅力あふれる業界にすることで、志ある人材の流出を食い止めたい【宿屋塾】

魅力あふれる業界にすることで、志ある人材の流出を食い止めたい【宿屋塾】

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昨年7月にダイブ (東京都新宿区) の完全子会社にな った宿屋塾 (東京都新宿区)は、宿泊業特化型のビジネススクールとして進化を続けている。講座プログラムも多彩に増え、企業から受託して行なう研修事業も引く手あまただという。

この度、取締役に就任した坂下雅行氏に、同社の取り組みや、ヴィジョ ンについてインタビューした。

 

<誇りを持てる仕事にしたい>

――坂下さんが宿屋塾に入社した理由、そして現在の仕事内容は。

坂下 私が宿屋塾に参画したのは2024年11月です。約30年にわたるホテリエとしてのキャリアでは、現場実務から始まり、総支配人、さらにはチェーンホテルの本部機能や運営会社の代表まで、ホテル業界の「川上から川下まで」の経験を積む機会に恵まれました。このキャリアは極めて幸運でした。

一方で、多くのホテリエが、このような多角的な経験を得られず、キャリアを描けないまま業界を去る現状も見てきました。私の残りのホテリエ人生を賭けて「この仕事を選んで良かった」と誇りを持ち、幸せな人生を歩むホテリエを一人でも多く増やすための一助になりたいという想いから、宿屋塾への参画を決断いたしました。

私は事業全体に関与しつつ、特にホテル各社様への人材育成の支援と育成計画の設計を担当しています。具体的には育成研修の提案やプログラムの作成を行い、私自身が講師として登壇し、現場のホテリエの皆様と直接向きあっています。

 

<プレーヤーとマネジャーの技能は別物>

――ホテリエがマネジメントを学ぶ必要性をどう考えているか。

坂下 ホテリエが将来のキャリアを見据える上で障壁となるのが、ビジネスリテラシーの欠落です。若いうちにプレーヤーとしてのスキルアップに偏重し、ビジネスやマネジメントの学習機会を得にくいからです。これは、優秀なスポーツ選手が、選手としての技能とマネジメントとしての技能の違いを深く理解しないまま、急にチームの舵取りを任されるのと同じ構造です。プレーヤーとしての技能と、組織を動かし収益を生み出すマネジメントの技能は全く別物です。

昨今スポーツ界でセカンドキャリアを見据えた教育が充実し始めているように、ホテリエにおいても、いざマネジメント層に抜擢された際に誤った経営判断をしないために、早期から「経営者としてのホテル」を学ぶ機会は業界の持続的な発展にとって不可欠です。

――ずばり、宿屋塾の強みとは何か。

坂下 当社は2010年の創業以来、一貫して「ホテリエが幸福な人生を歩めるようになること」を目指しています。メンバー全員がホテル業界への圧倒的な愛と情熱を原動力としており、その熱意によって築かれた多くの業界関係者との強固なネットワークと深い知見を持ち合わせています。

また、業界を牽引する識者との繋がりが極めて強く、ホテル運営における人事、経営、マーケティングなど、多岐にわたる課題への解決策を即座に提案できることも、私たちの強みです。

 

<ホテリエである自分を誇れ、 人生を愛せる業界へ>

――将来ヴィジョンをどう考えているか。

坂下 宿屋塾が掲げるヴィジョン「ホテリエである自分を誇れ、人生を愛せる業界へ」を達成することこそが、宿泊業界の目指すべき将来像だと考えています。職場環境や賃金などの問題によって、志半ばでホテル業界から離れることを余儀なくされた仲間を多く見てきました。このような「志ある人材の流出」を食い止めるためにも、組織の舵取り役となるマネジメント層が正しいホテル経営を実践し、ホテリエが安心して長く働けるようにすることが何よりも重要です。

ホテリエが生活の安定とキャリアの充実を両立できることで、人気業界になり、優秀な人材が集まり続ける。その好循環を生み出すことが、私の、そして宿屋塾の願いです。

 

(国際ホテル旅館2025年12月20日号から抜粋)