大場建設（静岡県三島市）が運営するホテルシルク・トゥリー名古屋（名古屋市中区）は５月20日、周辺企業に通勤する人に向けて、ホテルからの徒歩通勤で「いのちを守る」宿泊プランの販売を始めた。
公共交通機関の利用を避けて新型コロナウイルスへの感染リスクを軽減し、業務継続する人たちをサポートする。継続的に利用しやすいよう、本プランについては宿泊料金を大幅に引下げ、２泊以上なら１泊３７００円、３泊から６泊までは同３５００円、７泊以上なら同３３００円とする（いずれも税込み）。周辺企業に勤務する人の需要を想定しているが、宿泊客に証明書などの提示は求めず、「困っている人がいれば幅広く使っていただきたい」（総支配人・佐藤嘉洋氏）としている。
プランの企画は、同ホテルを定期的に利用する地元企業の常連客の声がきっかけだった。佐藤氏は「当ホテルは周辺にオフィスが多い。５月14日に国の緊急事態宣言が解除されて以降、近隣の飲食店の経営者からもランチメニューの購入者が増えてきたと聞いている。公共交通機関の利用者も徐々に増えてきたように感じられる。そんな中、常連客から『毎日の通勤が少し不安だ』との話を聞き、こういった趣旨の宿泊需要があるのではないか、と考えた」と語る。