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  • 20.04.25

安全な施設運営に向けた取り組み【ホテル三日月】

新型コロナウイルス感染者数が増加している一部の都府県で、軽症者または無症状の患者をホテルで受け入れる動きが出てきた。ホテルは自治体が1棟まるごと借り上げ、この間、ホテルは一般営業を休止することになる。1月末から2月中旬にかけて、中国・武漢からの帰国した191人を「勝浦ホテル三日月」で一時的に受け入れたホテル三日月(千葉県勝浦市)の取り組みを紹介する。

ホテル三日月は、1月29日に中国・武漢から政府が派遣したチャーター機で日本に帰国した206人のうち、症状が無く、宿泊施設での経過観察を希望した191人全員の滞在を「勝浦ホテル三日月」で受け入れた。

同ホテル内には政府事務局が設置され、医師等の常駐のもと、政府や千葉県など行政や関係機関と連携して感染予防対策を取った。また、ホテル側の勤務者については、代表取締役社長の小髙芳宗氏の陣頭指揮のもと、特定の幹部社員のみで対応。ホテルに滞在しながら政府の指示のもとで対応にあたった。また、一般従業員については各店舗へのヘルプ体制および休みの調整を行ったという。期間中、勝浦ホテル三日月への宿泊を予約していた利用客については、他店舗への振り替えを依頼するなどして対応した。

ホテルロビーに政府等事務局を設置し、政府や医療関係者など外部関係者のための実務スペースを用意。30名から40名が滞在できる空間を確保し、会議用テーブルやイスなどを設置したという。

191人は2月13日までに全員が退去。15日から21日まで、政府から派遣された専門事業者による館内の消毒作業が行われた。さらに、22日から1週間をかけて同社従業員による清掃作業が行われ、3月1日に営業を再開した(なお4月14日現在、直近の宿泊予約の新規受付を停止している)。

同社はこれらの経験も踏まえつつ、感染症対策の予防衛生管理を強化。宿泊客、および従業員の安全を確保する取り組みを進めている。

自社HPに防疫への取り組みを公開するページを開設し、感染拡大を防ぐためのクラスター(集団)発生のリスク条件と対策、旅行前の健康チェック、来館前に体調が優れない場合に無理をせず連絡・相談してほしい旨を呼び掛けている。

また、バイキング料理の対応や、スタッフの衛生・健康管理なども実施。スタッフについてはバックヤードでの手洗い・うがいを徹底し、接客スタッフはマスクの着用を義務付け。37.5℃以上の発熱があった場合や発熱等の風邪の症状がみられ、だるさや息苦しさがある場合は自宅待機としている。