越境ＥＣ事業などを手掛けるBEENOS（東京都品川区）とレベニューマネジメントツールを提供するメトロエンジン（東京都港区）は、９月から長期滞在者向けの宿泊予約サイト「Monthly Hotel（マンスリーホテル）」の運営を共同で始める。８月25日現在で全国200軒・４万室を超える参画の申し込みがあり、９月のサービス開始時には300軒を超える見通しだ。

ホテルや旅館などの宿泊施設に長期滞在する旅行者のための予約サイトとして、２週間から６カ月までの宿泊プランを紹介。GoToトラベルキャンペーンの仮給付枠割当受領も決定している。ホテルや旅館への長期滞在を希望する宿泊客に最適なプランを紹介し、宿泊施設を「住まい」として利用することを提案するなど、新たな価値提供の機会となることを目指す。

メトロエンジンCEOの田中良介氏は「以前から出張や研修、訪日外国人旅行者などによる長期の宿泊需要はあったが、一般的なOTAやサイトコントローラーの多くは１泊を中心とした短期の宿泊予約を前提とした仕組みを採用している。また、長期滞在需要に応える施設としてマンスリーマンションなどがあるが、賃貸借契約となる場合は契約の締結などに手間がかかり、気軽に利用するためのプラットフォームが整っていないと感じていた」と語る。